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Items / Pottery

Creil “Octogonal Plate 28.2cm”

 

1800年代前期にクレイユ窯で作陶された、錫施釉の美しいファイアンス陶器。
初期オクトゴナルの大皿の紹介です。

限られた貴族や有産階級を顧客に作陶されていたこの時代のクレイユ窯ならではの、吸い込まれるような美しさと気品。

1789年に起きた市民革命を経た1800年代のフランスでは、クレイユを含むさまざまな陶器窯が、イギリスに遅れるかたちやってきた産業革命の波のなかで、窯の合併や、陶器の量産体制化を行っていきますが、こちらの器はそうした時代に入る直前、ごく少数の富裕層を顧客として想定して作陶していた時代の技術を用いた、フランスでは「ファイアンス フィーヌ = 上質陶器」と呼ばれる逸品です。

写真の通り約200年の時を経てきたことを感じさせる風合いがございます。

割れやヒビはありませんが、リムに何箇所が釉削げがございます。素地と釉薬の質感や色味が近いため、素材が同化しており、総じて骨董品として美観を損なうものではありません。詳細は一覧写真6-10枚目をご確認ください。

ぜひ古手の雰囲気がお好きな方に手にとっていただきた1枚です。

 

 

Creil (クレイユ)

1797年、パリの北に位置する郊外の街クレイユに、アイルランド出身のパリの実業家ロバート・ブライ・オライリー (Robert Bray O’Reilly) なる人物が、クリスタルのガラス製造から事業の変更をするかたちで開窯した陶器窯。1802年、隣町の製陶所シャンティーのディレクターであったジャック・バグナルが、能力の高い労働者や職人を引き連れて転籍し、英国風上質陶器の作陶を開始したことで、クレイユは急速に発展していきました。

18世紀末から19世紀初期にかけて、フランスで独自発展した英国風上質陶器は「ファイアンスフィーヌ」と後世に呼ばれることになりますが、当時のファイアンスフィーヌ作陶において中核をなした窯です。

※単独のクレイユとしての作陶品は1800年代半ば頃まで存在します。1819年にクレイユの所有者が製陶所モントローを買収、やがて2つの窯は完全に合併をしクレイユエモントロー社となります。クレイユエモントロー社は、ファイアンスフィーヌから、より量産の可能なテールドフェールの作陶へとシフトし、引き続き19世紀末まで、フランスの陶磁器生産における中核をなしていきます。

地図(Click!

 

 


 

<Item Information>

サイズ: 約W28.2 (最長辺30.2) × H2.8cm
状態: 美観を損なわない程度の釉削げがございます。下記説明と写真をご確認ください。

 

(ご売約済)

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