<Shopping Information>

サイズ: 約φ7.3× H13.3cm
状態: 良好です。

 


 

マザグラン。1840年代のアルジェリア出兵を通じてフランスに伝わった「水、或いはブランデーで溶いた甘いコーヒー」、転じて、そうした種類のコーヒーを注ぐために作られるようになった「カップに高さのあるステム付きの器」それぞれの呼称です(狭義)。

由来は、当時紛争の中心地でもあったアルジェリアにある港湾都市の地名から。

マザグランは、フランスにおけるアイスコーヒー(カフェグラッセ = Café glacé)の元祖とも言われるそうですが、現代においてですらフランスでカフェグラッセがメニューにある飲食店は限られているのですから、19世紀当時においては、異国の地からもたらされたコーヒーのその嗜み方は、さらに珍しく興味深いものだったのだろうな、と想像させられます。

器としてもありそうで、あまりないカタチですね。

当時は陶器や磁器の作りだったものが多い印象ですが、たまにガラスのものにも出会うことがあります。厚手の作りは暖かなものを注いでも問題ないようにということを意図したものです。

本来の用途に近いかたちでアイスコーヒーやブランデー入りのコーヒーを注いでいただくことはもちろん、ビールグラスとしてぴったりのサイズだと思います。

割れや欠けはなく、ほとんど使用感も見られない良好な状態です。

 

 

> 手吹きガラス

フランスでは主に19世紀末頃まで作られていた手吹きガラス。ガラスの製法には様々ありますが、この時代の手吹きガラスには、もっとも古いガラス製法である宙吹きという手法が主に用いられています。吹き竿の先に溶けたガラスをつけ、息を吹きこみ、空中で、風船のようにガラスをふくらませて形作りを行う製法です。

あるいは金型を用いてカタチを整える場合には型吹きという製法が用いられることもあります。この技法は19世紀半ば以降に発展し徐々に機械による型吹きがメインとなっていきますが、手作業(手吹き)による型吹きガラスには、機械を用いた成型とは異なり気泡や揺らぎといった表情があります。

仕上がりの雰囲気ははそれぞれですが、どのガラスにも手吹きならではの魅力的な個体差があります。

19世紀末までフランス各地の村の大・小さまざまなガラス工房で手吹きのガラスが作られていました。しかしガラスの製造は「手工業」から「機械工業」へ移行していき、小さなガラス工房は20世紀初頭に姿を消してしまいました。手吹きのアンティークガラスには、今は失われてしまった手工業文化の一端を垣間見ることができます。

 

販売価格(税別)
¥5,000
Stock:2点