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Items / Pottery

Montereau “Octogonal Dinner Plate”

 

<Shopping Information>

サイズ: W25 × D23.2 × H2.3cm
状態: 割れや欠けのない、大変良好な状態の古陶器です。

 


 

初期モントロー、ファイアンスフィーヌのオクトゴナル皿。作陶当時の施釉の美しさは削がれることなく、そこに古物としての200年という時間が生んだ風合いが刻み込まれている。骨董品として、フランス古陶の魅力に溢れた一品だと思います。盛期モントロー窯ならではの、実直な器としての作りの良さも魅力です。

数少ない貴族や有産階級を顧客に作陶されていた時代のファイアンスフィーヌ。
吸い込まれるような美しさと気品。
古手のオクトゴナル皿は、19世紀のフランス陶磁器文化を語るうえでも代えの効かない、クープランにとっても大切な存在です。ぜひ古物好きな方にこそ手にとっていただきたい1枚です。

古手のオクトゴナル皿については詳細な背景も綴っていますので、よろしければご覧ください。

> Assiette Octogonale Anciennne / 古手のオクトゴナル皿

200年という時を刻んできたことを感じさせる古物ならではの風合いがありながらも、割れや欠けは見られない大変美しい佇まいの古陶器です。

 

 

Montereau (モントロー)

パリ南東の郊外外れ、セーヌ川とヨンヌ川の合流点に位置する歴史ある街、モントロー=フォール=ヨンヌにかつて存在したファイアンスリー。

1720〜40年頃まで村に存在した小さな陶器工場をベースに、1745年頃より英国風ファイアンスの作陶を開始し、1749年に大規模なファイアンス陶器工場を設置したのが、単独のモントローとしては1819年まで、合併を経た後のクレイユモントローとしては20世紀まで続く窯の起こりです。

開窯当初に作陶していた英国風ファイアンスはフランス国王により生産を禁止され、作品も全て国王に献上するという憂き目にあいますが、技術開発を続けたモントローは、フランス独自の美しいファイアンスフィーヌ(上質なファイアンス陶器)を1800年代初頭まで作り続けました。

1774年以降、イギリス人の経営者による窯の発展が顕著で、特に1796年〜1805年の間、当時のフランス陶磁器界における名経営者、イギリス人クリストフ・ポッター(Christophe Potter)の時代に、プロト工業化(機会工業化に先立つかたちで進行した、手工業生産の拡大)を行うことで、窯は大きく発展しました。1774〜1819年までがモントローの全盛期と呼べると思います

その後、1819年にモントローの陶器工場は、クレイユ陶器工場の所有者でもあった人物に譲渡されます。窯はクレイユ エ モントローとなり、その歴史を続けていくことになりますが、所謂ファイアンスフィーヌの作陶は、両窯が完全に合併をする1800年代半ばまでです。

モントローによる作陶品は、貴族や有産階級を中心としたごく限られた人々を顧客としていた時期と重なることもあり、当代にしかない気品や色気を感じることができます。

 

 

Faience Fine (ファイアンス フィーヌ)

ファイアンス フィーヌ(仏: Faience Fine)。
それは1800年前後のフランス陶器を語る際には、ごく大切な一語です。

ファイアンスとは淡黄色の土の上に錫釉をかけ完成させる焼き物のことで
近世以降のフランスの主だった陶器製造法はこの「ファイアンス焼き」でした。

そんなフランスに、1700年代半ば、当時ウェッジウッドを筆頭に陶器製造の最先端国だった英国の「クリームウェア(クイーンズウェア)」が流入し、貴族の羨望の的となりました。

ですがブルボン王室によりその製造技法は特定の窯のみの特権とされ、また国内で採取できる陶土の違いもあり、英国式陶器をフランス各地で作陶することは困難だったそうです。経営者や陶工たちはそうした環境化、1789年以降のフランス革命という激動をも乗り越え、伝統的なファイアンス焼きと英国クリームウェアの狭間での技術開発を続け、貴族や有産階級の人々の心を満たす、フランスならではの美しい陶器を作り出しました。

きめ細やかで品のある陶肌と、指で弾いた時の耳心地良い響き。
白、あるいは象牙色を素地にして、透明な錫釉を施し低温焼成した繊細で軽やかな上質陶器。

それがフランスの「ファイアンスフィーヌ」です。

国王による保護が行われた初期の英国風ファイアンスから、クレイユやモントローで作陶されたテールドピップ、或いはテール ド ロレーヌ、ビスキュイ等、細かくはさらに詳細な作陶技法に分類されます。

ですが時流の変化は世の常。大量生産には向いていなく、繊細な器であったファイアンスフィーヌは、革命を経て市民社会の台頭がより顕著になり、英国から遅れるかたちでやってきた産業化の波の中で、1830年代以降は、徐々に量産向きの半陶半磁器(≒テールドフェール)に取って代わられることになりました。

ファイアンスフィーヌ。それは当時のフランス人が苦心の末に生み出し、ごく僅かな期間にだけ少数生産された、儚げな骨董品です。

 

販売価格(税別)
¥10,500
売り切れ

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