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Items / Pottery

Creil et Montereau “Lim Plate 19.5cm”

 

世紀前半のネオクラシシズムの影響下で流行したアカンサスの葉をレリーフにあしらった、1800年代半ばのクレイユエモントローを象徴するような1枚。

1870年代。バルリュエ社 (Barluet et Cie) 経営時代の良質な作陶品。19世紀のフランスのほかの陶磁器窯に比べても、モデリングや施釉のセンス・品の良さが際立つクレイユエモントロー。そうした傾向がよりはっきり見て取れるのが、こちらの皿のような窯固有のオリジナルデザインです。会社がパリ近郊に窯を構え、フランス中心部に住む目の肥えたブルジョワ層を主要な顧客にしていたのだということを強く実感させられます。

複数回仕入れを繰り返していますが、当代フランスの白釉器の美質が凝縮したモチーフ皿だなと、手に取る度に思います。

19.5センチ。ティータイムから洋の食卓の取り分けまで多様なシーンで日々軽やかにお使いいただける、同デザインのなかでも珍しい小ぶりなサイズ感も嬉しいです。

 

 

全体としてごく良好な状態です。上記スライド写真3-4枚目のリム部分に見える留めは作陶跡です。傷ではありませんのでご安心くださいませ。

在庫1点のみ、ごく僅かな欠けがございます。下記スライド写真2-3枚目をご確認ください。ラスト1点をご注文いただきましたお客様に、こちらの個体をお届けさせていただきます。ぱっと見ではわからない程度のごく僅かな傷ですので、全体の美観を損なうものではありません。

 

 

Creil et Montereau (クレイユ エ モントロー)

1796年に開窯したクレイユ、1700年代前半から陶器の製造を行っていたモントローとが、1840年に合併してできたのが陶器会社クレイユ エ モントロー。1920年にはショワジールロワと合併し、社名をHBCM (Hyppolyte-Boulanger Creil Montereau) と変更し、1955年まで陶器の製造を続けました。

マテリアルは当時の主流であったテールドフェール(半陶半磁器)が主。

パリのブルジョワジーを顧客に陶器製造を続けていたクレイユエモントローの器は、当時のフランス古陶ならではの気配、空気感を纏ったものが多く、19世紀フランスアンティーク陶器の王道の1つとして、愛好家も多いです。

クープランでは、骨董品ならではの儚さとフランスらしい装飾性が同居したクレイユエモントローの作陶品を探し選び、ご紹介しています。

 

Terre de fer (テールドフェール)

技術的・技法的というよりは、商用的な言葉としての側面のほうが強いため語義は多岐にわたり、厳密な定義付けをすることは難しいですが、1800年代初期までの繊細なファイアンスフィーヌ陶器の少量生産を経て、1800年代半ば以降に台頭する市民社会に向けて量産されるようになった、より実用的で磁器質の強い陶器(半陶半磁器)のことを指してフランス語では「テールドフェール」と呼びます。

それ以前の陶器に比べると、主原料である粘土に磁器生産に使われるカオリンや長石がより多く加えられ、釉薬はホウ砂が主原料となっています。

生産者の匂いが感じられる不均一な施釉や経年による貫入といった古い陶器ならではの不安定さと、ある程度量産化が整備された時代の陶器ならではの実直な佇まい。双方が同居した過渡期的バランス感覚は、今の暮らしに溶け込んだときに、無理のない心地よさを生んでくれるなと感じています。

クープランの定番品です。

クレイユエモントロー、ショワジールロワ、ジアン、サルグミンヌ等々。当時のフランスにおける陶器製造の中心にいた様々な陶磁器窯で、多様なテールドフェールの器が作られました。

 

(ご売約済)

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