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Items / Pottery

Allioud Beasançon “Lim Plate 21.5cm”

 

以前に一度だけ出会ったことのある珍しいリム皿。今回再び出会うことができました。

作陶したのはフランス東部、スイスの国境にも近いブザンソンの街に19世紀に存在したファイアンスリー。ブザンソンというとかの小沢征爾が指揮者コンクールで優勝した音楽祭が思い浮かびますが、陶磁器の作陶された土地としてはごくマイナー。

資料を調べてみたところ、1823年に開窯し、1844年に約50名の職人が働いていたという記述を見つけたので、恐らく小〜中規模程のファイアンスリー。陶質的におそらく1860年代前後頃のもの。作陶数のごく少ないとても珍しい一品だと思います。

ほんのりとしたツヤ感とどこか遊び心を感じるレリーフ。広めなリムに対して、14.5cm程と受け皿部分は比較的狭くなっているので、料理を盛り付けたときにこそリムが浮き上がって映えてくれる器だと思います。

 

 

僅かな釉薬の削げが2箇所がございます。下記写真をご確認ください。釉薬と素地の色味が同系色なため目立たず、アンティーク陶器としての美観を損なうものではありません。

 

 

Allioud Bsançon (アリゥード・ブザンソン)

1823年に轆轤職人のフランソワ・アリゥードとジャン-ルイ・アリゥード、経営者のフランソワ・クレモンの3名がブザンソンにある陶器工場を買い取って始めたファイアンスリー (ファイアンス陶器窯)。手彩色によるファイアンスフィーヌ (上質陶器) の製造を当時の貴族や新興ブルジョワジーに向けて行いました。

 

 

(ご売約済)

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