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古物を扱う理由 (わけ)

 

1930年代、古い家族写真の束の中から、名もなき子供たちの暮らしの一片。

それは戦間期と呼ばれる時代。大恐慌とファシズムの台頭に見舞われていたヨーロッパは、やがて第二次世界大戦へと突入していくこととなる。彼らにどんな未来が待ち受けているのか、それは僕には分からない。

けれどシャッターが切られたこの一瞬には、確かな幸せが詰まっている。

涙腺が緩くなったのは、きっと歳のせいだ。子供の笑顔はずるい。
けれどその涙は、「なぜ古物なのか」という問いに対する1つの答えを僕にくれる。