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Items / Pottery

Faience fine “Pot à Crème”

 

<Shopping Information>

サイズ: 約W7 × D5.5 × H8.5cm
状態: ごく良好です。ページ下部の説明も合わせてご確認ください。

 


 

ファイアンスフィーヌのポ・ア・クレームの紹介です。

スッと背筋を正したような品のある佇まい。
きめ細やかな象牙施釉と曲線的なプロポーションからは柔和な色気を感じます。

18世紀末-19世紀初期。ヨーロッパ中の富裕層が英国ウェッジウッドのクリームウェアに羨望の眼差しを向けていた時代に、フランスの陶工たちが、自国内の陶土や釉薬を用いて、苦心し生み出した、美しき英国風フランス陶器、ファイアンスフィーヌ。その固有の美質を存分に纏った一品です。

刻印がなく窯は定かではありませんが、デザインは初見。非常に希少な器だと思います。

ポ・ア・クレームは英語に訳すとクリームポット。器は主にはクリーム状のデザートを供するのに用いられました。蓋付きなのは、氷菓を供するときの温度管理の必要性からですね。

当時の用途に習いデザート用の器にしていただくことはもちろん、ソルト、シュガーポットにしていただいても良さそうです。あるいは小部屋のポプリポットにもおすすめです。

 

 

※在庫1点、本体内側に小さな欠けがあります。スライドショー 6枚目をご確認ください。最後の1点をご注文されたお客様へは、当該の個体をお届けいたします。

 

Faience Fine (ファイアンスフィーヌ)

ファイアンス フィーヌ(仏: Faience Fine)。
それは1800年前後のフランス陶器を語る際には、ごく大切な一語です。

ファイアンスとは淡黄色の土の上に錫釉をかけ完成させる焼き物のことで
近世以降のフランスの主だった陶器製造法はこの「ファイアンス焼き」でした。

そんなフランスに、1700年代半ば、当時ウェッジウッドを筆頭に陶器製造の最先端国だった英国の「クリームウェア(クイーンズウェア)」が流入し、貴族の羨望の的となりました。

ですがブルボン王室によりその製造技法は特定の窯のみの特権とされ、また国内で採取できる陶土の違いもあり、英国式陶器をフランス各地で作陶することは困難だったそうです。経営者や陶工たちはそうした環境化、1789年以降のフランス革命という激動をも乗り越え、伝統的なファイアンス焼きと英国クリームウェアの狭間での技術開発を続け、貴族や有産階級の人々の心を満たす、フランスならではの美しい陶器を作り出しました。

きめ細やかで品のある陶肌と、指で弾いた時の耳心地良い響き。
白、あるいは象牙色を素地にして、透明な錫釉を施し低温焼成した繊細で軽やかな上質陶器。

それがフランスの「ファイアンスフィーヌ」です。

国王による保護が行われた初期の英国風ファイアンスから、クレイユやモントローで作陶されたテールドピップ、或いはテール ド ロレーヌ、ビスキュイ等、細かくはさらに詳細な作陶技法に分類されます。

ですが時流の変化は世の常。大量生産には向いていなく、繊細な器であったファイアンスフィーヌは、革命を経て市民社会の台頭がより顕著になり、英国から遅れるかたちでやってきた産業化の波の中で、1830年代以降は、徐々に量産向きの半陶半磁器(≒テールドフェール)に取って代わられることになりました。

ファイアンスフィーヌ。それは当時のフランス人が苦心の末に生み出し、ごく僅かな期間にだけ少数生産された、儚げな骨董品です。

 

販売価格(税別)
¥0
売り切れ
Stock:0点

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