menu

Glassware / Items

Saint-Louis modèle Beaune “Verre à Vin”

 

1960年代前後頃。オールドサンルイのワイングラスの紹介です。

実用性と古いグラスならではの気配が最良のカタチが同居した一品ではないでしょうか。

著名なフランスのクリスタルガラス工房バカラにも同様に思っていることですが、ごく個人的に1950-60年代半ばのサンルイ、殊に無加飾のグラスウェアがもつ固有の美質には強く心惹かれます。

白眉はモダンデザインの潮流が成熟期を迎えたなかで生み出された(あるいは再発見された)プロダクトの、美しくアノニマスな佇まい。またリーデルによるエッグ型カップの発見や極薄なガラス成形技術の発展が、味、香りといった飲料各々の個性を引き出すための、より機能的なグラス設計へと繋がり、道具としても秀逸なものが多いです。

今回紹介のグラスについても、カップのボール状のモデリングはまさに当代最先端のものです。現行品では珍しくありませんが、古いガラス器で探すと、殆どみかけるのない作りです。

香り、味覚と装飾古物としての佇まい。すべてを心地よく愉しめるワイングラスです。

 

 

またそれでいてそうした一切の表層を支える前時代からの職人の熟練仕事も、深部に未だ当たり前のようにして在り続けています。ディテールに宿る気配、気高くも自然な精神。工芸と工業の狭間で、均衡が美しく保たれていることに尊さを感じます。

バカラもサンルイも、60年代後半以降になるとガラスの質はガラリと変わり、工業製品的な様相がより強くなります。全ての情報が、自分の知る限りは表側に出てきていないため、推測も含みますが、含有原料の変更や成形手法の転換があったことは間違いないと思います(これには近現代化に伴うやむを得ない事情もあります)。

ほんの20年前後、過渡期的浮遊感を纏い、食空間で凛とニュートラルに佇むモダンクリスタル。

クープランなりに見つめ掬いとる、100年前のアンティーク品とも、現行品とも異なる美質。左様な見方をする人を他には知らないけれど、その魅力を共感いただけたら嬉しいなと思います。

 

 

Saint-Louis (サンルイ)

世界で最も名高いガラス工房の1つとして知られるクリスタルガラスのラグジュアリーブランドです。

その歴史は約400以上の長きに渡っています。1586年、フランス、ロレーヌ地方でミュンツタール工房としてガラスの製造を開始し、1767年、時の王ルイ15世に認められ、聖王ルイ9世にちなんだ Saint Louis (サンルイ) の名を授かり、サンルイのガラス工房へ。

1787年には、フランス国内のあらゆる工房に先駆けて。ガラスよりも透明度の高い鉛クリスタルの開発に成功。それを受けて、フランス王立科学アカデミーから「サンルイ王立クリスタル工房」という呼び名を与えられ現代に至っています。

1800年代半ばにはバカラと一時的な合併をしていたことでも有名ですね。バカラのクリスタルガラスの成型技術は、その多くをサンルイの工房から学んでいます。また現在はエルメスグループの一員です。

デザイン、モデリング、ホットワーク(ガラスの吹き上げ作業)、コールドワーク(カッティング、装飾作業)。あらゆる工程に、超一級の職人の仕事が介在した惚れ惚れする程に素晴らしい作りの工芸品。

クープランでは、そんなアンティークサンルイの中から、美しくも現代的な風通しの良さが感じられる、上品な絢爛さを纏った品を厳選、紹介しています。

 

Crystal Glass (クリスタルガラス)

清らかな透明感、美しい輝き、高音の澄んだ音色。まるで天然の水晶のようなであることから、その呼び名で呼ばれるクリスタルガラスは、特に西洋では、装飾芸術としてガラスの価値を高めた存在です。

通常のソーダガラスより硬質で、溶解温度も低く抑えられるという特徴から、繊細なカットやグラヴィールをすることができますが、その成形には高度な知識や技術が必要です。

例えば歴史ある工房では、火を用いてクリスタルを吹く作業「ホットワーク」と、製品を研磨しカットや装飾を施す「コールドワーク」の、それぞれの工程に専門の職人がおり、フランスが世界に誇る著名なクリスタル工房バカラやサンルイは、同国の最優秀職人 M.O.F. (MEILLEUR OUVRIER DE FRANCE ) を多数輩出しています。

高品質なクリスタルガラス成型は、まさに伝統と技術の結晶です。

 

 


 

<Item Information>

サイズ: Cup φ7 / Lip φ5.6 × H15cm
状態:使用感はなく、とても良好な状態です。

販売価格(税別)
¥9,500
Stock:1点

Related posts