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Glassware / Items

Sucrier en Cristal Ancien XIXème Siècle

 

纏う気品、実直な工芸感とやわらかな佇まい。
推定1870年頃。ごく上質なクリスタルガラスのシュクリエです。

コンフィチュールや砂糖菓子の保存のために成形されたこのタイプの器は、当時「水用ガラス器 (Verres à l’eau)」のセットに組み込まれて主に使われました。水用ガラス器のセットとは、トレーにグラス、ウォーターカラフェ、リキュールカラフェ、そして蓋付きポットを添えた一式のことを言い、18世紀末から19世紀にかけての貴族・ブルジョワの人々は、これらを寝室に持ち込み、夜間に水分や糖分の補給を行いました。

こちらは単品での仕入れ、紹介ですが、かつての富裕層の嗜み感じる一品ですね。

コートプラット (Côtes Plates = フラットリブの意) によるクラシカルなカットデザイン。職人による手仕事の跡が垣間見えるガラス断面の表情はとても美しいです。

モデリング、ブロー、カッティングに通底する一貫した美意識と、確かな技術力。似た手のデザインのクリスタルのシュクリエは幾度か見かけているなか、未だガラス工房が特定できてはいないのですが、パリのクリスタルリー、クリシーによる成形品ではないかと推定しています。細部の細いラインと全体の曲線が意識されたモデリング。知名度の高いオールドバカラ、サンルイのスタンダードラインのシュクリエに比べると、より繊細優美で女性的な印象が、個人的にごく好みです。

古い器において、サービスウェアはフラットウェア (一般的な器やグラス類) に比べてもより一点モノとして側面が強く、状態まで考慮すると、なかなか納得できる品を見つけることはできません。

底面に僅かな擦れがありますが、美観を損なうものではなく、古いガラス器としてごく良好な状態です。当時に習いシュガーポットに。ポプリポットに。蓋付きの器は実用性が高いのが嬉しいですね。

ご自身の暮らしに合わせて、自由に軽やかにお使いいただけたらと思います。

 

 

Crystal Glass (クリスタルガラス)

清らかな透明感、美しい輝き、高音の澄んだ音色。まるで天然の水晶のようなであることから、その呼び名で呼ばれるクリスタルガラスは、特に西洋では、装飾芸術としてガラスの価値を高めた存在です。

通常のソーダガラスより硬質で、溶解温度も低く抑えられるという特徴から、繊細なカットやグラヴィールをすることができますが、その成形には高度な知識や技術が必要です。

例えば歴史ある工房では、火を用いてクリスタルを吹く作業「ホットワーク」と、製品を研磨しカットや装飾を施す「コールドワーク」の、それぞれの工程に専門の職人がおり、フランスが世界に誇る著名なクリスタル工房バカラやサンルイは、同国の最優秀職人 M.O.F. (MEILLEUR OUVRIER DE FRANCE ) を多数輩出しています。

高品質なクリスタルガラス成型は、まさに伝統と技術の結晶です。

 

 


 

<Information>

サイズ: φ13.5 × H16.5cm

 

販売価格(税別)
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