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Items / Pottery

Choisy le Roi “Dinner Plate”

 

<Shopping Information>

サイズ: 約φ24.2 × H2.5cm
状態: 小さなチップすらも愛おしいなと感じます。下記説明と写真をご確認ください。

 


 

1804〜23年頃。開窯初期、最古手のショワジールロワのファイアンスフィーヌ。現地フランスでも出会うことの困難なプレーンリムのディナー皿の紹介です。

施釉から感じる前時代的な貴族に対する羨望の残香と、エッジが効いた成形や安定感あるモデリングが伝えるブルジョワ的自負の狭間。顧客の要望を、職人たちは形式としてではなく、肌感覚として知っていたのだと思います。

ニュートラルでありながらも、その奥には確かに1800年代初期、市民社会対等直後のフランスの時代の気配がある。遠い異国の文化に潜るためのやわらかなタッチポイントを、暮らしのなかで探す時間は楽しい。

小さなチップすらも愛おしいなと感じます。見込みのヘアラインはヒビにはなっていませんのでご安心ください。古陶としての風合いは写真にてご確認ください。

19世紀フランスにおける陶器製造の中心地に身を置いたショワジールロワが、その歴史の初期の時代に、数少ない貴族や有産階級を顧客に向けて僅かに作陶したファイアンスフィーヌ。古色溢れる魅力を感じていただけたらと思います。

 

 

Choisy le Roi (ショワジー ル ロワ)

市民革命を経た1804年、パリから北に10km程離れた郊外に位置する工業地域圏 ショワジー ル ロワで、パイヤール3兄弟により開窯したファイアンスリー(ファイアンス陶器窯)です。

1863年、イポリット・ブーランジェが窯のディレクターとなったときに急成長を遂げ、1878年にはH.ブーランジェ社 (H.Boulenger&Cie) の名をかざし、当代有数のファイアンスリーとなりました。1920年には、クレイユ エ モントローと合併。HBCM (Hiperolyte Boulanger-Creil-Montereau) 社となり、作陶が続けられました。

ショワジー ル ロワの工場では1934年まで、HBCM社としては、合併先のモントローの工場で1955年まで作陶が続けられました。

1800年代初頭のファイアンスフィーヌから、1800年代半ば以降の半陶半磁器(テールドフェール)まで、特に19世紀を通して単独のショワジールロワとして作陶された品には、フランスの産業革命と並行して窯が隆盛を極めたことを示すブルジョワジー的な堅実な装いのなかに、フランス中心部に窯を構えていたからこそでしょうか、どこか18世紀を思わせる前時代的な貴族趣味も見え隠れし、当代ならではの時の移ろいが強く感じられます。

パリという地が、作陶品の雰囲気を特徴付けると共に、アイデンティティーでもあったファイアンスリーだと思います。

 

 

Faience Fine (ファイアンスフィーヌ)

ファイアンス フィーヌ(仏: Faience Fine)。
それは1800年前後のフランス陶器を語る際には、ごく大切な一語です。

ファイアンスとは淡黄色の土の上に錫釉をかけ完成させる焼き物のことで
近世以降のフランスの主だった陶器製造法はこの「ファイアンス焼き」でした。

そんなフランスに、1700年代半ば、当時ウェッジウッドを筆頭に陶器製造の最先端国だった英国の「クリームウェア(クイーンズウェア)」が流入し、貴族の羨望の的となりました。

ですがブルボン王室によりその製造技法は特定の窯のみの特権とされ、また国内で採取できる陶土の違いもあり、英国式陶器をフランス各地で作陶することは困難だったそうです。経営者や陶工たちはそうした環境化、1789年以降のフランス革命という激動をも乗り越え、伝統的なファイアンス焼きと英国クリームウェアの狭間での技術開発を続け、貴族や有産階級の人々の心を満たす、フランスならではの美しい陶器を作り出しました。

きめ細やかで品のある陶肌と、指で弾いた時の耳心地良い響き。
白、あるいは象牙色を素地にして、透明な錫釉を施し低温焼成した繊細で軽やかな上質陶器。

それがフランスの「ファイアンスフィーヌ」です。

国王による保護が行われた初期の英国風ファイアンスから、クレイユやモントローで作陶されたテールドピップ、或いはテール ド ロレーヌ、ビスキュイ等、細かくはさらに詳細な作陶技法に分類されます。

ですが時流の変化は世の常。大量生産には向いていなく、繊細な器であったファイアンスフィーヌは、革命を経て市民社会の台頭がより顕著になり、英国から遅れるかたちでやってきた産業化の波の中で、1830年代以降は、徐々に量産向きの半陶半磁器(≒テールドフェール)に取って代わられることになりました。

ファイアンスフィーヌ。それは当時のフランス人が苦心の末に生み出し、ごく僅かな期間にだけ少数生産された、儚げな骨董品です。

 

販売価格(税別)
¥11,000
Stock:1点

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