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Items / Pottery

18th Century Moustiers “Lim Plate”

 

民芸的な力強さと貴族趣味を背景にもつ美しさ。
ムスティエ・ヴァラージュ近郊、18世紀南フランスのリム皿の紹介です。

ルイ14世、15世治世期の王侯貴族に愛好されたことでも知られるムスティエ (Moustiers)、あるいは近郊の村ヴァラージュ (Varages) を主に、フランス中心部とは異なる独自の道を歩んできた南フランスの陶芸文化。

17世紀以降に宮廷食器をモチーフとして作られるようになったエレガントなモデリング。厚めに塗られた鈍く美しい錫施釉による大らかさと品格の高さが同居した佇まい。財政難により減産された銀・金食器に代わり当代の貴族たちにも愛された、南フランスならではの卓上芸術品からは、歴史ある古物としての何にも代え難い魅力を感じます。

現地で見つけることが年々困難になってきている南フランスの白錫釉陶器。特に所謂、料理が個々人毎に供されるようになるより昔、大テーブルの中心に盛り付け供されていた時代の器は、当時の食文化を反映し、中庸サイズの皿の希少性がより高いです。

テーブルコーディネートの主役として。1枚添えるだけで、空間はぐっと引き締まったものとなります。

 

 

背面には18世紀の作陶品であることの証左となるバツ印。

見込みの中心部分にホツがございますため価格を抑えてご紹介しております。リムの僅かな釉剥がれはありますが、割れや欠けはなく、全体としてはごく良好な状態の古陶器です。

 

(ご売約済)

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