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Items / Pottery

Faience fine “Octogonal Dish”

 

<Shopping Information>

サイズ: 約W36.5 × D24cm
状態: 割れや欠けはなく状態は良好です。風合いを写真にてご確認ください。

 


 

初期ファイアンスフィーヌこそがもつ美質を存分に纏ったオクトゴナルディッシュ。

存在感がありながらも流麗で、それでいて佇まいは静寂。

希少価値の高いダイヤエンボスをあしらったリム装飾、或いは西洋の古典彫刻を想起させるエッジ。見込みには、作陶当時の施釉の美しさが削がれることなく200年という時間が刻み込まれています。その美しさに御託は不要ですね。

刻印はありませんが盛期クレイユ、モントロー周辺窯の器と推定できます。

径34.5センチ。暮らしのなかでの汎用性が高い中庸なサイズ感も嬉しいです。食卓でコーディネートの主役にするも良し、或いは室内装飾品として果実をそっと添えていただいても素敵です。

割れや欠けのない良好な状態。
古陶としての魅力を存分に纏いながらも風通しの良さを感じる、クリーンな骨董品です。

 

 

※古手のオクトゴナル皿については詳細な背景も綴っていますので、よろしければご覧ください。

> Assiette Octogonale Anciennne / 古手のオクトゴナル皿

 

 

Faience Fine (ファイアンスフィーヌ)

ファイアンス フィーヌ(仏: Faience Fine)。
それは1800年前後のフランス陶器を語る際には、ごく大切な一語です。

ファイアンスとは淡黄色の土の上に錫釉をかけ完成させる焼き物のことで
近世以降のフランスの主だった陶器製造法はこの「ファイアンス焼き」でした。

そんなフランスに、1700年代半ば、当時ウェッジウッドを筆頭に陶器製造の最先端国だった英国の「クリームウェア(クイーンズウェア)」が流入し、貴族の羨望の的となりました。

ですがブルボン王室によりその製造技法は特定の窯のみの特権とされ、また国内で採取できる陶土の違いもあり、英国式陶器をフランス各地で作陶することは困難だったそうです。経営者や陶工たちはそうした環境化、1789年以降のフランス革命という激動をも乗り越え、伝統的なファイアンス焼きと英国クリームウェアの狭間での技術開発を続け、貴族や有産階級の人々の心を満たす、フランスならではの美しい陶器を作り出しました。

きめ細やかで品のある陶肌と、指で弾いた時の耳心地良い響き。
白、あるいは象牙色を素地にして、透明な錫釉を施し低温焼成した繊細で軽やかな上質陶器。

それがフランスの「ファイアンスフィーヌ」です。

国王による保護が行われた初期の英国風ファイアンスから、クレイユやモントローで作陶されたテールドピップ、或いはテール ド ロレーヌ、ビスキュイ等、細かくはさらに詳細な作陶技法に分類されます。

ですが時流の変化は世の常。大量生産には向いていなく、繊細な器であったファイアンスフィーヌは、革命を経て市民社会の台頭がより顕著になり、英国から遅れるかたちでやってきた産業化の波の中で、1830年代以降は、徐々に量産向きの半陶半磁器(≒テールドフェール)に取って代わられることになりました。

ファイアンスフィーヌ。それは当時のフランス人が苦心の末に生み出し、ごく僅かな期間にだけ少数生産された、儚げな骨董品です。

 

販売価格(税別)
¥23,000
Stock:1点

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