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Items / Pottery

Arboras Faience fine “Cafetiere”

 

<Shopping Information>

サイズ: 約W19.5 × D12 × H23cm
状態: ごく良好です。ページ下部の説明も合わせてご確認ください。

 


 

アルボラス (Arboras)。後にグリニーの名で呼ばれることになるローヌにかつて存在したファイアンスリーで、1829年から1930年代初期頃に作陶されたカフェティエール。

磁器質を帯びた象牙色の美しいテールドピップ。ごく質の高いファイアンスフィーヌです。

1829年、クレイユやモントローに追随するかたちで開窯後、すぐに飛躍的な発展を遂げ名を成した地方の良窯ですが、30年代末頃からテールドフェール (半陶半磁器) 製陶へと経営の方向転換をしたため、数年という僅かな期間にのみ作られたファイアンスフィーヌ陶器は非常に希少です。

カフェティエールは自分自身も初見。初期クレイユ、モントローの影響を感じさせながらも、曲線の描き方からそそぎ口のデザインまで、モデリングに潜む僅かなニュアンスに、アルボラス固有の美質が詰まっています。

19世紀フランス工芸史が誇る美しき陶器、ファイアンスフィーヌの奥深さを感じていただけたら。

実用性はもちろんですが、クラシックな彫刻陶器として。
空間に添えておくだけで絵になる、美しき室内装飾品だと思います。

 

 

※スライドショー内の写真にてご確認いただけるように、蓋内側に欠けがございますが、表面から視認はできません。全体には目立つ割れや欠けは全くなく、素晴らしい状態の古陶器です。

 

Faience Fine (ファイアンスフィーヌ)

ファイアンス フィーヌ(仏: Faience Fine)。
それは1800年前後のフランス陶器を語る際には、ごく大切な一語です。

ファイアンスとは淡黄色の土の上に錫釉をかけ完成させる焼き物のことで
近世以降のフランスの主だった陶器製造法はこの「ファイアンス焼き」でした。

そんなフランスに、1700年代半ば、当時ウェッジウッドを筆頭に陶器製造の最先端国だった英国の「クリームウェア(クイーンズウェア)」が流入し、貴族の羨望の的となりました。

ですがブルボン王室によりその製造技法は特定の窯のみの特権とされ、また国内で採取できる陶土の違いもあり、英国式陶器をフランス各地で作陶することは困難だったそうです。経営者や陶工たちはそうした環境化、1789年以降のフランス革命という激動をも乗り越え、伝統的なファイアンス焼きと英国クリームウェアの狭間での技術開発を続け、貴族や有産階級の人々の心を満たす、フランスならではの美しい陶器を作り出しました。

きめ細やかで品のある陶肌と、指で弾いた時の耳心地良い響き。
白、あるいは象牙色を素地にして、透明な錫釉を施し低温焼成した繊細で軽やかな上質陶器。

それがフランスの「ファイアンスフィーヌ」です。

国王による保護が行われた初期の英国風ファイアンスから、クレイユやモントローで作陶されたテールドピップ、或いはテール ド ロレーヌ、ビスキュイ等、細かくはさらに詳細な作陶技法に分類されます。

ですが時流の変化は世の常。大量生産には向いていなく、繊細な器であったファイアンスフィーヌは、革命を経て市民社会の台頭がより顕著になり、英国から遅れるかたちでやってきた産業化の波の中で、1830年代以降は、徐々に量産向きの半陶半磁器(≒テールドフェール)に取って代わられることになりました。

ファイアンスフィーヌ。それは当時のフランス人が苦心の末に生み出し、ごく僅かな期間にだけ少数生産された、儚げな骨董品です。

 

販売価格(税別)
¥29,000
Stock:1点

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