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演奏: カフェ・ツィマーマン (古楽アンサンブル) 録音: パリ、ノートルダム・ド・ボン・セクール病院礼拝堂
18世紀前半に、ヨハン・セバスチャン・バッハが音楽監督として定期的にコンサートを開催していたコーヒーハウスにその名の由来をもつ古楽アンサンブル、カフェ・ツィマーマンによるバッハの管弦楽曲集の第2弾です。
※第1弾も合わせてどうぞ Click!
ごく小規模編成の古楽合奏による、軽やかな響きと軽快なテンポの演奏。数学的秩序と調和感というバッハならではの美しい響きがありならがも、神妙になることなく楽しげな印象です。
典雅なチェンバロの音色と、バロックヴァイオリンを中心とした弦楽器やバロックオーボエの素朴な音色が、相互に呼応して混じり合う古楽演奏ならではの豊かな響きは、とても心地良いです。どこかで耳にしたことのあるであろう有名なメロディーも多く、普段クラシック音楽を聴かない方にも、聴き馴染みやすい音楽だと思います。
朝の背景音楽にすると、穏やかでありながらも1日の始まりらしい程よい緊張感。 夜の背景音楽にすると、程よい緊張を保ちながらも同時にすこしづつ心がほぐれていく感覚。
バッハの音楽の魅力を、管弦楽曲ならではの多彩な響きでお楽しみいただければと思います。
作曲家や時代背景についての日本語解説付きです。
背景:コーヒーハウスとバッハ
17世紀初頭にヨーロッパにもたらされたコーヒー豆は徐々に人々の嗜好品となっていき、バッハの生きた18世紀初頭には、生活に欠かせない飲み物となっていました。そんななかでドイツにおけるコーヒー取引の中心地でもあったライプツィヒで、市民や商人から学生までさまざまな人々が集まり賑わいを見せていたのが、コーヒーハウス「カフェ・ツィマーマン」です。
カフェ・ツィマーマン ヨハン・ゲオルグ・シュライバーによる版画からのトリミング (1720年)
定期コンサートで演奏された曲目の詳細は不明な点も多いそうですが、合計数百回を超えたことや、バッハ自身の作曲した作品がプログラムに名を連ねたことはわかっています。
このCDに収められている楽曲も、きっといつかの演奏会で取り上げられたのでしょうか。
古楽器によるバッハ、演奏している古楽団体の名からも空想のヒントを貰い、そんな過去に考えを巡らせて聴いてみるのも楽しいなと思います。
カフェ・ツィマーマン (Cafe Zimmermann)
1998年にバロックヴァイオリニストのパブロ・バレッティとチェンバリストのセリーヌ・フリッシュが結成した古楽アンサンブル。バッハが毎週コンサートを行っていたライプツィヒのコーヒーハウスにちなんだそのグループ名は、「人々が出会い、共に飲む」という開かれた精神をあらわしています。
10声の協奏曲 ト長調 BWV1048 (ブランデンブルク協奏曲 第3番) / ヨハン・セバスチャン・バッハ (1685 – 1750) 以下同 01. アレグロ~アダージョ 02. アレグロ
2つのヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 BWV1043 03. ヴィヴァーチェ
04. ラールゴ・マ・ノン・タント 05. アレグロ
7声の序曲 ハ長調 BWV1066 (管弦楽組曲 第1番) 06. 序曲 07. クラント 08. ガヴォット I & II 09. フォルラーヌ 10. ムニュエ(メヌエット) I & II
11. ブーレ I & II 12. パスピエ I & II
オーボエ、ヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 ハ短調 BWV1060a 13. アレグロ 14. アダージョ
15. アレグロ
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