Moustiers (ムスティエ) やVarages (ヴァラージュ) といった村を中心に、フランス中心部とは異なる独自の道を歩んできた南フランスの陶器文化。そんな南フランスの陶器の魅力の1つが、厚めに塗られた、とろりとした独特の釉薬です。

土地の持つ暖かい気候を反映した黄釉薬や緑釉薬が塗られたものや、まさに南フランスというような絵付けが施されたものも魅力的ですが、そのものの持つ素材感や風合いを、感性を研ぎすまして向き合おうと思えるのが、白釉薬だけを塗った陶器。

 

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真っ白とは違う少しくすみ掛かった白、厚めに塗られているからこそ生まれる色斑。イタリアやスペインの陶器にももこうした厚めの釉薬は、南フランスの風土に良く合っているなぁと思います。

普段使いをするなら、色斑のある白色が見る角度や光の加減で様々な表情を見せてくれる、日の当たる時間に使いたいなと思います。ほかのフランスの土地の陶器や磁器を合わせて使うのも、文化の違いを感じられて愉しいですね。