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心惹かれたアゲートウェアの記録

 

施釉層の美しいコントラスト。大らかな色合いの印象に、低温焼成が生む軽やかなジェントル。瑪瑙の原石にも例えられる18世紀、アゲートウェアの小さなカップ。恐らくは子供のために作陶された器でしょう。

ウェッジウッドの創始者ジョサイアの兄で、陶芸家のトーマス・ウェッジウッド4世が1730年代に生み出したとされ、当時の英国陶芸の大家トマス・ウィールドンや、前述したジョサイアにより改良と発展が試みられながら、1780年代ごろまでの短期間、初期アゲートウェアの作陶は行われました。

近代英国陶器勃興期、奥深き研究と好奇心の一片。装飾的な印象をもつ、美術的作陶品も多いなかで、初期アゲートウェアの美質を纏いながらも現代性感じるモデリング、佇まいに一目惚れでした。

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