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François Couperin on the Piano

 

<Information>

演奏: アレクサンドル・タロー(ピアノ)

 


 

18世紀のフランス音楽を、瑞々しいピアノソロで

豊かでいて知的な抑制の効いた表現と高貴な愉悦感。

18世紀フランスでフランソワ・クープランがクラヴサン(英:チェンバロ、古い鍵盤楽器)のために書いた小品集を、フランスを代表するピアニスト、アレクサンドル・タローによるモダンピアノで奏でた1枚。

当代フランスのクラヴサン音楽特有の煌びやかさは、モダンピアノを用いることで影を潜め、あるいはショパンやドビュッシーを思い起こさせながらも、その幹は確かに18世紀に在る。クリアで透き通った旋律と音色は瑞々しく、現代の暮らしにも心地よく溶けこみます。それでいて時代を越えるというよりは、バロックから近代へと至るまでのフランス音楽の「繋がり」もまた強く感じます。

クープランとモダンピアノ、それぞれの美質を自由に知性的にコントロールしたタローの素晴らしい演奏に耳を傾けてみてください。

 

 

フランソワ・クープラン(François Couperin 1668 – 1733)

バロック時代のフランスの大作曲家。10代でパリのサン・ジェルヴェ教会のオルガニストの地位を、その後、25歳からは、太陽王ルイ14世のもとでヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂オルガニストの地位を務めました。

宮廷での職務や、王族へのクラヴサン教授のかたわら、美しく華やかなギャラント様式の作品を多数作曲。特に4巻のクラヴサン曲集は、当時のクラヴサン奏法の教本、かつレパートリーの一部として、現代のピアニストにとってもごく重要な役割を担っています。「神秘的なバリケード」「目ざまし時計」「ミミ」「 編み物をする女たち」等、作品に翳された、情景が浮かび上がるような詩的な表題も魅力的です。

 

Classical Music by various transcriptions

例えば、個性が強いアイラウイスキーの魅力の本質に、飲み口優しいハイボールで嗜んでいるうちに気づき、やがて取り憑かれていくように。時代固有の技法や形式といった教養を聴き手に迫りがちなクラシック音楽ですが、旋律や和音、あるいは楽器の音色の、無垢で明快な「聴き心地のよさ」こそをまずは愉しみ、そしてそれを繰り返すことで古い歴史・文化が生んだ楽曲の重層的な奥深さが垣間みえてくる、そんなふうな順序だってあって良い。

チェンバロのための18世紀のバロック音楽をギターやピアノで。
ピアノのための20世紀フランス近代音楽をアコーディオンやハープで。

音楽のもつ美質は、楽器や編成が変化することで、本来とはまた違ったかたちで浮かび上がりますね。

聴きやすさを大切に、伝統に即したオーセンティックさを保ちながらも、日常に穏やかな背景音楽として溶け込んでくれる「編曲されたクラシック音楽」を、クープランでセレクトしました。

 

フランソワ・クープラン (1668 – 1733)

『クラヴサン曲集』より

01. 神秘的なバリケード (第6組曲より)

02. ティク・トク・ショック (第18組曲より)
03. クープラン (第21組曲より)

04. 信心女たち (第19組曲より)
05. さまよう亡霊たち (第25組曲より)
06. 編み物をする女たち (第23組曲より)
07. シテール島の鐘 (第14組曲より)

08. 居酒屋のミュゼット (第15組曲より)
09. 葦 (第13組曲より)
10. アタラント (第12組曲より)
11. パッサカリア (第8組曲より)
12. プラチナ色の髪のミューズ (第19組曲より)
13. 奇術 (第22組曲より)

14. 闘いの響き (第10組曲より)
15. 子守歌、またはゆりかごの中のいとしい子 (第15組曲より)
16. 空想にふける女 (第25組曲より)
17. ロジヴィエール (第5組曲より)

18. 双生児 (第12組曲より)
19. かわいい子ども、または愛らしいラジュール (第20組曲より)
20. デュフリ(1715-1789): ラ・ポトゥワン (クラヴサン曲集第4巻より)

(ご売約済)

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