MCYP1673

<Information>

演奏: ウェルガス・アンサンブル (声楽アンサンブル)

 


 

作曲家6名、6種のルネサンス・ミサ曲の抜粋が2章づつ (サンクトゥス、アニュス・デイ) 収められた1枚。

美しい歌声が絡み合い聞き惚れてしまう多声音楽 (ポリフォニー)。知識や音楽理論がなくても、説明不要で心に染み入るルネサンス時代のミサ曲です。

この時代のミサ曲は多種多様でさまざま。膨大な量の曲が作曲されていることなどもあり、入口の時点で迷ってしいますが、そんな中で、複数人の作曲家による曲をかい摘んで聴くことができる点、またこの時代の音楽の中心地であったネーデルラント地方の曲を主に収められている点から、程よく多面的にルネサンス・ミサ曲に触れていただくことのできる魅力的なプログラムになっていると思います。

ルネサンス・ミサ曲という音楽に興味がある方に、最初の1枚としてもオススメです。

演奏もヨーロッパの古楽界では名前を知らない人はいない老舗声楽集団によるもの。
後述するCDの演目のセレクト背景も含めて、ごく魅力的な1枚です。

作曲家や時代背景についての日本語解説付きです。

 


 

演奏背景:写譜師 ペトルス・アラミレ (Petrus Alamire) について

15-16世紀、ルネサンス期に作られた数多の曲。手稿により写本として残されることで現代まで残ったもの、或いはその逆で作曲されながらも手稿されず現代に残されていないもの。

現代の私たちが、当時の曲に触れることができるかどうかは、実は作曲家自身ではなく、写譜師による記録に負うところが非常に大きいです。このCDは当時活躍をした写譜師ペトルス・アラミレという人物に捧げられた、珍しくも興味深い演目になっています。

有能かつ勤勉にこの時代の数多の曲を写譜したアラミレは、実に600もの楽譜を手稿で残しています。

それはもちろん1人の仕事としては非常に多大なもので、彼に編纂による写本により、私たちが聴くことのできる曲は相当数にのぼります。

そんな彼の写譜したミサ曲の中から6曲、6種をセレクトしたのがこのCDです。

曲そのものには関係のない文化背景かもしれません。ですが写譜師の存在による写本の現代への継承。そんなことに想像を膨らませながら聴く音楽は、文化・歴史への興味を深めていくときの道標の1つとなりそうな気がしませんか。

参照: Serafina Beck, Paul Van Nevel, 白沢達夫 訳 “L’heritage de Petrus Alamire” Cyprès, 2015

 

ウェルガス・アンサンブル (Huelgas Ensemble)

1972年、スイスにあるバーゼル・スコラカントルム (ヨーロッパ有数の古楽専門の音楽大学) で研究、演奏活動を続けていたパウル・ファン・ネーベルの主導により結成された声楽アンサンブル。

中世からルネサンス期の写本や印刷譜など世界の図書館に散財する古い楽譜資料を通暁したネーベルのもと、この時代の音楽を演奏するパイオニア団体の1つとして、世界的にも絶大な信頼と賞賛を集めてきた団体です。

 

6声のミサ曲「なにも見ては」より / 作曲者不詳 (1500年代頃)

01. サンクトゥス

02. アニュス・デイ

 

5声のミサ曲「聖女マグダラのマリアのミサ」より / ニコラ・シャンピオン(1475頃~1533)

03. サンクトゥス
04. アニュス・デイ

 

6声のミサ曲「もし、わたしに何の値うちも」より / ヨハンネス・シュティヘラー(15世紀に活躍)

05. サンクトゥス
06. アニュス・デイ

 

4声のミサ「ラ・ソ・ミ・ファ・レ」より / ロベール・ド・フェヴァン(15世紀末に活躍)

07. サンクトゥス
08. アニュス・デイ

 

5声のミサ曲「わたしに口づけを」より / マテュラン・フォレスティエ(1500年頃に活躍)

09. サンクトゥス
10. アニュス・デイ

 

4声・2声・6声のミサ曲「不幸がわたしを打ちのめす」より / ジョスカン・デプレ(1450/55~1521)

11. サンクトゥス

12. アニュス・デイ

販売価格(税別)
¥2,800
Stock:1点