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演奏: ボヤン・ヴォデニチャロフ (フォルテピアノ) 楽器: ヴィーンの楽器製作家 アントン・ヴァルター 1795年モデルに基づく再現古楽器
モーツァルトが生きた1700年代の古いピアノ = フォルテピアノで奏でられたピアノ・ソナタ集。
そっとそばに寄り添うような穏やかな上品さと、どこかコロコロとした親しみやすさ。フォルテピアノならではの魅力的な響きをお楽しみいただける1枚です。
コンサートホールで演奏されることを意図したより華やかな響きのするモダンピアノに対して、貴人の私邸のサロンや私室といった場所で演奏をされた「親密な楽器」であった時代の、古雅でオーガニックな音色のフォルテピアノは、今の暮らしの背景音楽としてもそっと馴染むと思います。
作曲家や時代背景についての日本語解説付きです。
演奏背景
モーツァルトの生きていた時代はピアノという楽器はまだ普及し始めたばかりの新しい楽器でした。それ以前の時代まで親しまれていたチェンバロに代わる鍵盤楽器として、1700年代初頭にイタリアで発明されたピアノが、1760年代末から70年代、モーツァルトが10代後半ごろに、ようやくウィーンやロンドンにまで普及し多くの人々に演奏されるようになります。
18世紀初頭の発明から19世紀初頭ごろまでのピアノは「フォルテピアノ」、19世紀半ば以降のピアノは「モダンピアノ」と慣例で呼ばれてます。
楽器製作家 アントン・ヴァルター
1700年代末〜1800年代初頭に、ウィーンで活躍した鍵盤楽器製作者。自身がピアニストだったことから使う楽器への拘りも強かったモーツァルトは、晩年にヴァルターの工房で作られたピアノを愛奏したことで知られています。
このアルバムはヴァルターの楽器をモデルとしたフォルテピアノで演奏されており、当時モーツァルト自身が想い描いた音楽がお聴きいただけます。
参照: Boyan Vodenitcharov, 白沢達夫 訳 “Wolfgang Amadeus Mozart” FUGA LIBERA, 2008
ボヤン・ヴォデニチャロフ (Boyan Vodenitcharov)
1960年生まれのブルガリア出身のピアニスト。モダンピアノとフォルテピアノのどちらも弾きこなし、また作曲家としての顔も持っている。30年以上に渡り、世界各地のオーケストラと共演し、現在はベルギーを拠点に活動。
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330 (1783) 01 アレグロ・モデラート
02 アンダンテ・カンタービレ 03 アレグレット
ピアノ・ソナタ 第17番 変ロ長調 K.570 (1789) 04 アレグロ 05 アダージョ
06 アレグレット
07 アダージョ ロ短調 K.540
ピアノ・ソナタ 第18番 ニ短調 K.576 08 アレグロ 09 アダージョ
10 アレグレット
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