RAM0602

<Information>

演奏: アンサンブル・ラ・モルラ (古楽アンサンブル)

 


 

清らかな女性によるフランス語歌曲と、リュートやフィドルで演奏される器楽曲が代わる代わるに。

中世音楽独特の調べを、オーガニックな木の香りが感じられる、静かでたおやな響きでお楽しみいただけます。肌寒くなってきた秋から冬の背景音楽にも良さそうです。

作曲家や時代背景についての日本語解説付きです。

 


 

> 背景

中世の時代に、十字軍の遠征の戦乱のなかで、フランス人君主により約3世紀に渡り統治をされたキプロス島。この地で15世紀に編纂された音楽写本 (トリノ J.II9 写本) から抜粋をされた音楽です。

15世紀に西欧からキプロスへ渡ってきた2人の聖職音楽家により編纂されたこの写本の音楽は、当時のフランス人封建領主リュジニャンの宮廷で奏でられたとされるものです。写本にはミサやモテット、そして中世フランスの音楽形式の定型 (バラード、ヴィルレー、ロンドー) をふまえたフランス語詩が収められています。

この時代の音楽は、声楽のみで演奏するのか、楽器を使用して良いのか (あるいは楽器のみで演奏するものなのか)、ということについては不明な点も多いのですが、比較的珍しいインストルメンタルのみの楽曲はとても穏やかで、現代人の耳にも心地よく馴染むものだと思います。

 

>『トリノ J.II.9 写本 (Codex Turin J.II.9 )』

当音盤で演奏されている曲々が収められた音楽写本 = トリノ写本 (トリノの国立大学図書館 写本番号 J.II.9) は、この時代に生み出されたフランス音楽を体系的にまとめたものとしては、ほとんど最大の資料と考えられています。

地中海の東端で編纂されながらも、現在の人々に当時のフランス音楽を伝える資料として貴重な役割を果たす写本。現存する網羅的な音楽資料の少ない時代ならではでありますが、その背景を知れば知るほど、ヨーロッパの歴史への興味や探究心がきっと湧いてくると思います。

参照: Michal Gondko, 白沢達夫 訳 “Flour de Beaulté” Ramée, 2005

 

アンサンブル・ラ・モルラ

スイスにあるバーゼル・スコラカントルム (ヨーロッパ有数の古楽専門の音楽大学) で結成され、2000年に国際デビュー。長く中世後期から初期ルネッサンスの音楽に携わってきた古楽アンサンブル。

 

トリノ J.II.9 写本より / 作者不詳

01. バラード “美しく高貴な薔薇”

02. バラード “声高く、楽しそうに歌うので”
03. バラード “愛、私はその心の持ち主”
04. バラード “すべての花の上に薔薇は色づき”
05. バラード “私は何度も耳にした”

06. ロンドー “よい港をみつけたいために”
07. ロンドー “甘い香りの花にいつも仕えていたい”
08. ロンドー “愛はあなたに”
09. バラード “心は穏やかなもので”
10. バラード “とても高貴で純粋な、清らかな百合の花”
11. ヴィルレー “あなたたちの哀れみ”

12. ロンドー “あなたの高貴な輝きは”

13. バラード “運命の女神を当てにする者は”

販売価格(税別)
¥2,600
Stock:1点