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<Information>

演奏: ミハウ・ゴントコ (リュート)
録音: ベルギー、バス・ボドゥー聖母被昇天教会

 


 

16世紀、ルネサンス後期の時代に作曲されたポーランド風の楽曲を、自身もポーランド人であるリュート奏者が演奏した1枚は、上品な素朴さが感じられる優しい音楽です。

リュート1本で朴訥と奏でられるルネサンス音楽ならではの響きは、暮らしにそっと馴染み、何度でも繰り返し聴いていられると思います。実店舗 couperin & filtopierre で空間の背景音楽にしていることも多く、古楽の最初として手にとっていただくのにもおすすめ。

作曲家や時代背景についての日本語解説付きです。

 


 

> ルネサンス期のポーランド

当時の首都クラクフを中心に、芸術の面では、君主であったヤギェウォ王家がイタリアから芸術感化を受け、後期ルネサンスの様式の建築を導入。学術の面でも、クラクフ大学が、ニコラウス・コペルニクス(ミコワイ・コペルニク)による地動説の発表を行う等、ルネサンス期のポーランドは、近隣の当時としては後進国でもあったロシアを凌ぐほどの大国として豊かな文化を育み、ヨーロッパの中心地の1つとして栄華を極めていました。

このアルバムに収録されているのは、そんな16世紀前後という時代に、自国を中心に、ヨーロッパ各地で作曲されたさざざまな「ポーランド風」リュート小品です。

 

> 散逸した17世紀のポーランド風楽曲とその収集

「今回の録音がほんとうに実現するまで、私は結局、さまざまな理由から、実に20年ほどの時間を費やしました」

自身もポーランド人であるリュート奏者ミハウ・ゴントコが、楽曲の一次資料や専門的な理論書、そして最大の困難の1つでもある当時の「ポーランド風」とされている楽譜の収集をするのには、長い年月を要したそうです。

第二次世界大戦の戦火の中、当時は大国であったポーランドの多くの古文書が、運悪く焼けてしまったり、散逸してしまったりし、永遠に再現できなくなってしまいました。そうした状況下で、ゴントコは、研究家との対話や、ヨーロッパ中の図書館に眠る資料の発掘といった作業を続けながら、ようやくこのアルバムを完成させました。

柔らかで温和そのものな音楽に耳を傾けていただきながらも、ふとした瞬間に、ポーランドという国のもつ文化的背景や、自国にルーツをもつ演奏家による楽曲の復刻にかけた情熱に、想いを馳せていただけましたら幸いです。

参照: Michal Gondko, 白沢達夫 訳 “Polonica” RAMÉE, 2015

 

ミハウ・ゴントコ (Michal Gondko)

ポーランド生まれのリュート奏者。古楽音楽院、バーゼル・スコラ・カントルムで、古い撥弦楽器の演奏法を身につけ、卒業後はソリストとして、あまり演奏される機会の少ない15世紀以前の発言楽器音楽を積極的に発掘。2000年以降は、中世後期〜ルネサンス初期までの音楽を中心的に演奏する古楽団体「ラ・モルラ La Morra」を運営する等、多岐に渡り活躍し、世界中から高い評価を得ています。

> La Morra 『Flour de Beaulté

 

01 ポーランドの舞曲

02 ポーランドの舞曲
03 ポーランドの舞曲
04 ポーランドの舞曲
05 ポーランドの舞曲 第1番
06 ポーランドの舞曲 第33番
07 ポーランドの舞曲 第10番

08 ポーランドの舞曲 第19番
09 ポーランドの舞曲 第13番
10 ヴィラネッラ
11 ポーランドのヴィラネッラ

12 終曲
13 ポーランドの舞曲

14 ポーランドの舞曲
15 ポーランドの舞曲
16 ファンタジア
17 ポーランドの舞曲「ヴェルミ・ペンクネイ」

18 ポーランドの舞曲
19 或るポーランド風舞曲

20 前奏曲
21 ガリアルダ
22 ポーランドの?舞曲
23 ガリアルダ

24 ファンタジア
25 或るポーランドのヴィラネル
26 或るポーランドの調べ
27 ポーランドの舞踏曲
28 ポーランドの舞曲「うちの隣りの人が言うには」
29 或るポーランド風舞曲「ズザンネチコ (ちいさなスザンナ)」
30 ポーランド風の歌「スザンネスコ」
31 もうひとつのポーランド風舞曲
32 ポーランド舞踏曲 第20葉 裏頁

33 ポーランド舞踏曲 第28葉 裏頁
34 ポーランド舞踏曲 第29葉 裏頁
35 ポーランド舞踏曲 第30葉 裏頁
36 ポーランド舞踏曲 第32葉 表頁
37 バトリのアルマンド

38 ポーランド風舞曲
39 ガリアルダ

40 ファンタジア

 

各曲の収められた手稿譜・写本・印刷譜の詳細は、製品添付の解説でご覧いただけます。
このアルバムに登場する作曲家は以下の通りです。

ヤコブス・ライス、通称ポーランドのジャック (1550頃~1605)
ディオメデス・カート (1555~1628)
アルベルト(もしくはヴォイチェフ)・ドウゴライ (1557または58~1619頃以降)
エリアス・メルテル (1561頃~1626)
ジャン=バティスト・ベザール (1567頃~1616以降)
カスペル・シェリツキ (1570頃~?)
エマヌエル・ヴルスティーゼン (1572~1619)
トバイアス・ヒューム (1579頃~1645)
ジョヴァンニ・アントーニオ・テルツィ (1580頃~1600)
ニコラ・ヴァレ (1583頃~1642以降)
ペトルス・ファブリツィウス (1587~1651)
ヨハンネス・アルピヌス2世 (1571~1606)
アドリアン・デンス (16世紀末に活躍)
ヨハンネス・ナウクレルス (1579~1655)

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