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サイズ: W24.2 × D23 × H3.4cm
状態: 表面は良好ですが、裏面に目立つ傷が2箇所ございます。下記説明と写真をご確認ください。

 


 

1800年代初頭頃に作陶されたファイアンスフィーヌのオクトゴナル深皿。窯は不詳ですが、優しい象牙色と緩やかに曲線を描いたリムデザインが印象的な、ごく珍しい一品です。

数少ない貴族や有産階級を顧客に作陶されていた時代のファイアンスフィーヌ。
吸い込まれるような美しさと気品。
古手のオクトゴナル皿は、19世紀のフランス陶磁器文化を語るうえでも代えの効かない、クープランにとっても大切な存在です。ぜひ古物好きな方にこそ手にとっていただきたい1枚です。

古手のオクトゴナル皿については詳細な背景も綴っていますので、よろしければご覧ください。

> Assiette Octogonale Anciennne / 古手のオクトゴナル皿

一覧写真3枚目の通りリム角1箇所に目立たない程度の削げがございます。
美観を損なうものではないかと思います。

またなかなか見つけることのできない、珍しいフォルムの古手のオクトゴナル皿。心に響いた方の手元に届けられたら、そんな想いです。

 

 

> Faience Fine (ファイアンスフィーヌ)

ファイアンス フィーヌ(仏: Faience Fine)。
それは1800年前後のフランス陶器を語る際には、ごく大切な一語です。

ファイアンスとは淡黄色の土の上に錫釉をかけ完成させる焼き物のことで
近世以降のフランスの主だった陶器製造法はこの「ファイアンス焼き」でした。

そんなフランスに、1700年代半ば、当時ウェッジウッドを筆頭に陶器製造の最先端国だった英国の「クリームウェア(クイーンズウェア)」が流入し、貴族の羨望の的となりました。

ですがブルボン王室によりその製造技法は特定の窯のみの特権とされ、また国内で採取できる陶土の違いもあり、英国式陶器をフランス各地で作陶することは困難だったそうです。経営者や陶工たちはそうした環境化、1789年以降のフランス革命という激動をも乗り越え、伝統的なファイアンス焼きと英国クリームウェアの狭間での技術開発を続け、貴族や有産階級の人々の心を満たす、フランスならではの美しい陶器を作り出しました。

きめ細やかで品のある陶肌と、指で弾いた時の耳心地良い響き。
白、あるいは象牙色を素地にして、透明な錫釉を施し低温焼成した繊細で軽やかな上質陶器。

それがフランスの「ファイアンスフィーヌ」です。

国王による保護が行われた初期の英国風ファイアンスから、クレイユやモントローで作陶されたテールドピップ、或いはテール ド ロレーヌ、ビスキュイ等、細かくはさらに詳細な作陶技法に分類されます。

ですが時流の変化は世の常。大量生産には向いていなく、繊細な器であったファイアンスフィーヌは、革命を経て市民社会の台頭がより顕著になり、英国から遅れるかたちでやってきた産業化の波の中で、1830年代以降は、徐々に量産向きの半陶半磁器(≒テールドフェール)に取って代わられることになりました。

ファイアンスフィーヌ。それは当時のフランス人が苦心の末に生み出し、ごく僅かな期間にだけ少数生産された、儚げな骨董品です。

 

販売価格(税別)
¥10,000
Stock:1点