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Items / Pottery

Moustiers “Assiette en Faience”

 

19世紀初期のムスティエ。小さな藍の小花を添えたステンシル絵皿。

使い勝手の軽やかなサイズですね。牧歌を纏いながら慎ましやかで、端正かつ陰影的なリムエッジが印象的。縁のチップも個体固有の愛らしさと感じます。

ムスティエ、ヴァラージュを象徴する絵付けなので、似た皿をしばしば現地では見かけますが、ニュアンスの均衡が一等好みと手に取りました。

添えたときに浮かび上がる縁の藍ラインを、食卓のささやかなアクセントに。

 

 

17世紀以降に宮廷食器をモチーフとして作られるようになったエレガントなモデリング。厚めに塗られた鈍く美しい錫施釉による大らかさと品格の高さが同居した佇まい。

ルイ14世、15世治世期の王侯貴族に愛好されたことでも知られるムスティエ焼き (あるいは近郊の村のヴァラージュ焼き、サレルヌ焼き) は、財政難により減産された銀・金食器に代わり当代の貴族たちにも愛された、南フランスが誇る民芸品であり、食卓芸術品です。

 

 


 

<Information>

サイズ: 約φ21.7cm

 

(ご売約済)

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