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Glassware / Items

Baccarat “Service Forme 8726″

 

19世紀末〜20世紀初頭頃、アンティークバカラ。

フォルム番号8726。ボルドーワイン用グラスです。

中世の意匠を踏襲した空洞型ステムのスタイルを、19世紀バカラ社が当代最先鋭の感性で昇華させた、美しく洗練された佇まいの一品。装飾的でありながらも無駄を感じないプロポーション。古き西洋文化の気配をはっきりと纏いながら、国や時代を問わない普遍的な美を同時に有していると感じます。

緊張感とマウスブロー成型の揺らぎや歪みが生む和らぎ。

古いクリスタルガラスならではの表情の均衡も魅惑的です。

金彩やエッチングを顧客の要望に応じて特注で加えることも多かった、当時のラグジュアリーラインですが、今回の紹介は無加飾の個体。カタチの美しさがより際立ちますね。当時の生産数を踏まえれば、ごく見つけ難い希少な一品でもあります。

 

Baccarat (バカラ)

世界で最も名高いクリスタルガラスのラグジュアリーブランドとして知られるバカラ。

その歴史の始まりは、1764年、フランス王ルイ15世に認可され、ロレーヌ地方のバカラ村に設立されたガラス工房です。1816年、現在でもバカラと並んで称されるクリスタルガラスのブランド、サンルイとの一時的な合併時に技法を学び、最初のクリスタルガラスを工房にて製造。その後、1800年代半ばまでは合併、或いは流通提携を続けますが、1860年「バカラ」として正式に商標登録。現在までその歴史が続いていくこととなります。

デザイン、モデリング、ホットワーク(ガラスの吹き上げ作業)、コールドワーク(カッティング、装飾作業)。あらゆる工程に、超一級の職人の仕事が介在した惚れ惚れする程に素晴らしい作りの工芸品。

クープランでは、そんなアンティークバカラの中から、美しくも現代的な風通しの良さが感じられる、上品な絢爛さを纏った品を厳選、紹介しています。

 

Crystal Glass (クリスタルガラス)

清らかな透明感、美しい輝き、高音の澄んだ音色。まるで天然の水晶のようなであることから、その呼び名で呼ばれるクリスタルガラスは、特に西洋では、装飾芸術としてガラスの価値を高めた存在です。

通常のソーダガラスより硬質で、溶解温度も低く抑えられるという特徴から、繊細なカットやグラヴィールをすることができますが、その成形には高度な知識や技術が必要です。

例えば歴史ある工房では、火を用いてクリスタルを吹く作業「ホットワーク」と、製品を研磨しカットや装飾を施す「コールドワーク」の、それぞれの工程に専門の職人がおり、フランスが世界に誇る著名なクリスタル工房バカラやサンルイは、同国の最優秀職人 M.O.F. (MEILLEUR OUVRIER DE FRANCE ) を多数輩出しています。

高品質なクリスタルガラス成型は、まさに伝統と技術の結晶です。

(ご売約済)

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