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Items / Pottery

Jussy Petite Assiette Octogonale en faience fine

 

1820〜40年代、ファイアンスフィーヌ。

レリーフのないプレーンなリム装飾のオクトゴナル。
常々探していますが、ほとんど見かけることのな希少な作りです。

サヴォワ地方、ジュシー。当地が未だサルディーニャ王国(近代イタリア王国の前身国家)の領地だった時代に、同国の王から特権を授かり、現スイスの窯から製陶技法を習得してシャルモット兄弟により一代限りだけ続いた、小さな地方窯にて作陶された一品です。

似た手のプレーンなリムの作りは、平皿では刻印入りだとジュシーに加えて、ミジェット(ナン=ス=サン=タンヌ)の個体を幾度か見かけたことがあります。無刻印なことも多いですが、前菜皿、大皿ではクレイユの個体も存在を確認してます。

地図(Click!

クレイユ同様に、他所でも作陶された可能性はありそうですが、所謂、現在のジュラ・サヴォア地方の窯々において主だって取り入れられた意匠であるということは間違いなさそうで、そのフランスらしくも漂う独自性は、地域的なアイデンティティの強さも踏まえると、ごく納得するところが個人的にあります。

どこまで意図されたものかはわかりませんが、漂うモダンには、どうしようもなく惹きつけられます。
意匠同様に殆ど見かけない、ごく小さな寸法も嬉しいです。

 


 

W20.2 × D19 × H2cm

僅かな欠け、小さなヘアライン(背面のみ、表面には届いていません)はありますが、美観を損なうものではなありません。

(ご売約済)

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