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Items / Pottery

Jatte en Faience de Moustiers XVIIIème

 

18世紀南フランス、古手ムスティエの輪花深鉢。

ゆららかな灰みを帯びた素朴な白錫釉のマチエールのニュアンスは、フランス他地方の古窯ヌヴェールやルーアンとも、オランダのデルフト、或いはイタリア、スペインのマヨリカ(マジョリカ)陶とも異なる、この時代のムスティエ固有の美しさですね。

加えて、ルイ14世からルイ16世治世期に至る絶対王政化のフランスという環境下において、戦争により不足した銀の代用品として王侯貴族のための食器を手がけるなかで育まれていった装飾技術と感性が、佇まいにノーブルな品格をもたらしています。

民衆文化と宮廷文化の均衡と共存。土地の気候風土と文化的特質が生んだ個性を存分にそなえながら、現代的な室内装飾として、ただ静かに中庸にたたずまう。日本の住空間に馴染む小さめの寸法も好ましく、こムスティエの白錫釉器をモノとして眺め、味わい愉しむにおいては最良のカタチの1つと感じています。

壁飾りとして、或いは果実を添えて美しいことと思います。

 


 

サイズ: 約W28 × H5.7cm

(ご売約済)

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