Glassware / Item

18-19th Century Victorian Wine Glass

 

1800年代半ば頃、英国。ジョージアン様式を踏襲した、ビクトリア時代初期の一品です。

英国の古い色ガラスというと、グリーンやコバルトのブリストルガラスが思い浮かびますが、こうした朱色のそれもまたヴィクトリア時代において親しまれた時好の品。

美しい発色は成形家庭において金を含有することで実現したといいます。

世界に先んじて民主主義国家モデルを構築し、産業革命を経験した紳士淑女の近代文化が生んだ、どこか「硬さ」のある英国的なクラシックと、それを自然に和らげてくれる落ち着いた発色、透明のグラデーション。ステムのさり気ない装飾が、当時の様式美を伝えます。時代や国の個性を備えながら、現代の生活にも溶け込む抑制の効いた佇まい。無理なく保たれた均衡が魅力と感じます。

当時は白ワイン用を想定した寸法。当時の人々の暮らしを想うなら、シェリー酒なんかも似つかわしいですね。

 


 

Lip φ6.9 / Stem φ6.5 × H11.5cm

(ご売約済)

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