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Items / Pottery

Petite Tasse en Terre de fer

 

1860〜70年代頃、フランス。

ままごと用とも呼ばれることのあるミニチュア陶器の類型でしょう。なんとも愛らしい姿形に惹かれ手にとった小さなカップ。本来はソーサーも付設していたものと思います。

刻印はありませんが、クレイユエモントローのそれとも近しい施釉、色調、モデリング。可能性は高いと思います。やわらかな清廉で造形感覚からも、19世紀後期、盛期テールドフェール固有の美質が感じられます。

小さな器に詰めこまれた細やかな気配りや拘りが感じられますね。

どう用いますか?考えを巡らせることもきっと愉しいです。

 

Terre de fer (テールドフェール)

技術的・技法的というよりは、商用的な言葉としての側面のほうが強いため語義は多岐にわたり、厳密な定義付けをすることは難しいですが、1800年代初期までの繊細なファイアンスフィーヌ陶器の少量生産を経て、1800年代半ば以降に台頭する市民社会に向けて量産されるようになった、より実用的で磁器質の強い陶器(半陶半磁器)のことを指してフランス語では「テールドフェール」と呼びます。

それ以前の陶器に比べると、主原料である粘土に磁器生産に使われるカオリンや長石がより多く加えられ、釉薬はホウ砂が主原料となっています。

生産者の手跡が残る不均一な施釉や石膏型の寸法差異、或いは経年による貫入。そうした古い陶器ならではの不安定さと、ある程度量産化が整備された時代の陶器ならではの実直さの双方が同居した、過渡期的な均衡は、今の暮らしに溶け込んだときに、無理のない心地よさを生んでくれるように思います。

クレイユエモントロー、ショワジールロワ、ジアン、サルグミンヌ等々。当時のフランスにおける陶器製造の中心にいた様々な陶磁器窯で、多様なテールドフェール陶器が作られました。

 


 

約 口径6.5 /幅8.2 /高4.5センチ

口縁後部にちいさな当たり傷があります。拡がっていくようなものではありません。
写真にてご確認くださいませ。

(ご売約済)

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