Curiosité / Item

Fourchette à Rôti en Fer forgé

 

 

家族が集い、寒い冬になれば身体をよせあい団欒の時間を過ごし、力仕事を終えて空腹になったならご馳走を調理する。そんなふうに家の中心で古くから人生の暖かさをつかさどってきた暖炉に纏わる道具を、中世以来、鉄工たちは自由な発想で造り続けてきました。

18世紀頃、フランスの蓮鉄製肉叉。

当時、野菜や肉を刺し、火にかけ焼き上げるために用いられた調理器具です。

唐草文のような小気味良い螺旋装飾。暖炉脇に飾ることを踏まえた遊び心すら感じる意匠性に、ざらりとした柔らかな18世紀なりの鉄味も雰囲気があります。

これ迄も好みの作りを見つけては紹介してきました。古き時代の日常が感じられる情緒性を携えつつ、線の細い墨色は空間をぐっと引き締め、インテリアとしても繊細に絵画のように佇みます。無骨でいて品のある佇まいは、なんとも魅力的です。

 


 

約 幅9.5 / 高52cm

(ご売約済)

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