Item / Silverware

Couteau à Entremets en metal Argenté

 

端正でミニマルな意匠。紹介を重ねてきているセンターハンドルのアントルメスプーン&フォークに合わせて設計されたシルバーナイフです。

今回見つけた個体の特筆すべき点は、なんと言っても波刃であることです。

現地フランスにおいてアントルメ=デセール用とも呼ばれることが一般的なサイズで、多くが波刃にはなっていませんが、こちらはコース料理の前菜で用いることを想定していたのでしょう。実際の日本の食卓では、アントルメサイズをディナー時に用いることも一般的ですね。僅かな差異とはいえ、その設計が嬉しい方はいらっしゃるのではないでしょうか。

程よく使い込まれながら、丁寧な扱いにより良好な状態を保たれています。

心地よい重たさで指に馴染むシルバーハンドルに、堅牢さが考慮されたステンレスブレード。クラシックな場において現代でも愛用され続けていることからも伺い知れる通り、実用性とフランスの伝統が兼ね備えられています。

 

Silver Plate Cutlery (シルバープレートカトラリー)

シルバープレートとは産業革命の波を受けて、18世紀から19世紀にかけて発展した、真鍮や洋白 (ニッケルシルバー) 等の下地を銀で覆った素材のことです。

美しい輝き、優しい肌触り、食器やグラスに触れたときの綺麗な響き。純銀に比べると暮らしにも取り入れやすく、ヨーロッパの家庭やレストラン、ホテル等さまざまなシーンでも広く使われてきたシルバープレートカトラリーは、食卓の品位を気軽にぐっとあげてくれる存在です。

 


 

銀器の普段の使い方とお手入れ方法

銀器は使っていると空気に触れて色がくすんでいきます。

・洗ったあとはできるかぎりすぐに拭いてあげてください。
・毎日と言わずとも定期的に使ってあげることが大切です。

黒ずみが気になるときはお鍋に熱いお湯を張り、アルミホイルと重曹を入れ銀器を浸しください。銀が輝きを取り戻します。またこの方法であれば、銀器の量が増えても、手間が増えずにお手入れいただけると思います。それぞれの銀器は重ねずに離していただいたほうが、効果は出やすいです。

※鍋はアルミ以外の素材を使用してください。
※シルバーナイフについてのみ、ハンドルとブレードの接合部がニカワという熱に弱い糊で接着されているため、上記方法には注意が必要です。

説明をすると面倒な素材に聞こえますが、実際は想像よりずっと気軽に使っていただけると思います。ぜひ暮らしのなかで程よく気をかけてあげながら、銀器と付き合ってみてください。

 


 

長さ 21cm

(ご売約済)

Related posts

テキストのコピーはできません。