Curiosité / Item

18-19th Century Valkbräda

 

 

乾いた松材の肌合いと凹凸が生む陰影にすっと心惹かれました。

洗濯板のようにも見えるそれは、18世紀末〜19世紀初期頃のスウェーデンの縮絨板です。

スウェーデンで伝統的なヴァドマルのようなウール生地をフェルト化にも似た縮絨する工程において用いられたもの。織り上げた直後の粗く風通しのよくない生地は、水で湿らせ、板の溝の摩擦を利用しながらこすることで引き締まり、密度があがりました。乾いた木肌は、まさに当時の仕事の痕跡です。

伝統的には女性たちの仕事だったとされ、縮絨のために集って、お喋りや歌を交えながら作業するような慣例もあったようです。家庭内に手工芸が当たり前のにしてあった時代。厳しい冬を乗り切るために、家族の外套や仕事着を仕立てる農村の母たちの情景まで思い浮かべていただけるでしょうか。

 


 

約 幅22 / 奥行3.5 /  高さ62.5cm

壁掛けをいただけるよう、背面に真鍮製の三角カンを取り付けています。

販売価格(税別)
¥34,000
Stock:1点

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