Curiosité / Item

Chaussures de Traivail 19e Siècle

 

ジャン=フランソワ・ミレーが描いた農村の朝を思わせるような一足です。

北フランスで見つけた、たっぷりと履き込まれた革製の作業靴。19世紀初期〜半ば頃。

実直なつくりに、使い込んでやれた表情がよく似合います。夜明け前に霧のあぜ道を市場へと働きに向かう成年の男たちや、運河沿いの土道で荷を運ぶ肩の広い老父たちの人影が、自然と想像いただけるでしょうか。外底には木釘で留められた痕跡。かかとは馬蹄形の鉄製ヒールプレートが据えられ、石畳や砂利道での長時間の歩行をタフに支えてきてことがうかがえます。

名の知られていない職人の手がカタチを与え、持ち主の歩みが仕上げた、この靴が持つ手触りに耳を傾けたくなります。道具として日々働いた誠実な気配が、今でも穏やかに漂っているように感じます。

 


 

年代|19世紀初期〜半ば頃
生産|フランス
地域|北部
寸法|幅10 丈24.5cm

販売価格(税別)
¥35,000
Stock:1点

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