Item / Pottery

Chantilly Tasse et sa sous-tasse en Porcelaine tendre

 

 

18世紀後半、シャンティイ窯による軟質磁器製、藍絵のカップ&ソーサーです。

素地の白を生かして点在させたコバルトの小枝文、ブランディーユ(à la brindille)。パリ広域圏から北フランス各地、南ネーデルラントへと広く波及したことで知られる意匠ですが、シャンティイはそれを確立した窯として知られ、俗にシャンティイ柄とも呼ばれます。知的で穏当な都会趣味に惹かれ、窯や器種を問わずこれまでも手にとってきました。今回は本歌と呼べる作の紹介です。

透光性のある緻密なガラス質の白胎に、ほのかな揺らぎを帯びた透明釉が掛かり、モダンな器形と繊細な把手、やさしい線描のとり合わせが窯の洗練を伝えます。

カップとソーサー、それぞれに書き癖の違う窯刻印(ホルン+アルファベット)が見られます。絵付の筆致もやや異なることから、別の画工の同時代内の作を組み合わせたものと思われますが、調和がとれており、美観は損ねません。

 


 

年代|1770〜1780年頃
生産|フランス
地域|パリ郊外
寸法|カップ 口径7.3  把手含む奥行9.5 高6.4cm/ソーサー 径11.9  高3cm

(ご売約済)

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