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Items / Pottery

Bylon Carouge Assiette Rond

 

現在のスイス連邦・ジュネーヴ州のジュネーヴ郊外南、北イタリア文化の影響が色濃く残る小さな街カルージュの陶皿。19世紀半ば頃。

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かの皇帝ナポレオン・ボナパルトのイタリア遠征以来、フランスとの関係を深めたカルージュ。軍の公的な命を受けた貿易商アブラハム・ベロン(Abraham Baylon)は、18世紀ごろより行われていた地場の小規模な陶器製造業に経営参画し、1802年から1879年までの期間、同族経営により、フランス式の陶器製造を行いました。

クレイユやモントローといった当時のフランスのファイアンスフィーヌの作陶技法を踏襲、導入しつつも、産出される陶土や僅かな作陶年代の違いからか、陶胎や施釉のマチエールには、独特の柔らかさや穏やかさがあります。通常のフランスのファイアンスフィーヌよりも焼締まり強度は固め。佇まいはファイアンスフィーヌのそれでありながらも、テールドフェール的な性質を併せもった固有の雰囲気が魅力的だと思います。

ベロンのカルージュ陶器の希少性はもちろんですが、フランスのファイアンスフィーヌにおいても個体数の非常に少ない、プレーンな平皿。実用性の高さも間違いありませんね。

 


 

Size: φ24.3  H2.6cm

(ご売約済)

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