Assiette Octogonale en Faience fine
1800年代初頭頃。広く知られるクレイユやモントローのそれと比べても1センチ近くゆとりを持たせたリム幅。窯不祥ながら固有の美意識を感じるモデリングは希少で、ぐっと心惹かれます。数あるなかから敢えて選びたい、そう思える初期オクトゴナル。
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Longwy Assette Creuse Alphabet B
なんということはないのですが、気の置けない緩さのあるカリグラフィーについ手が伸びてしまいました。1900年代初期〜半ば、ロレーヌ地方のロンウィーより、アルファべット「B」が愛らしく刻まれた深型の白釉皿。
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Plat en terre vernissée de Sud Ouest
土地の気候風土が生んだ美質を存分に纏いながら、器として無理がない自然な佇まいに、「これは」と手がすっと伸びました。フランス南西部より、さらりと流れるように一筆文様を描き添えた褐釉の陶器皿。
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Baccarat 1916 Gobelet pour Renaud
1915年、アルマン・ルノーに捧げられた工房による特注品。物語を所有する。生誕、結婚、或いは...、背景にどんな逸話が隠れているのだろう。オールドバカラ、カット番号7743。
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Bordeaux Plat à Barbe
この道具を用いたもっとも有名な職業人といえば、『セビリアの理髪師』『フィガロの結婚』のフィガロでしょう。婉曲したリムに頬を乗せ、くぼんだ見込みに髭を剃り落とす。かつての髭剃り師のための陶皿です。19世紀、ボルドー窯。
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Antique Baccarat “Gobelet taille 5777”
さりげなく添えられた意匠の個性と、和洋問わずしつらえに溶け込む無理のないニュートラル。1900年代初期アンティークバカラ。カット番号5777、通称リシュリュー。
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Assiette Octogonale en Faience fine
知性と理性に訴えかけてくる秩序ある安定したフォルムを基盤にしながらも、その奥に垣間見える典雅な感性。王侯貴族の没落がありながらも、彼らへの憧れが未だ残り香として確かに存在する、そんな市民社会台頭直後のフランスの時代性。1800年代初頭、ファイアンスフィーヌ。
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Plat en faience fine XVIIIeme Siècle
フランス東部からの出物は、恐らくはロレーヌ公国領リュヴィル、或いは近郊で作陶されたものと考えられます。パリのポントシューとはまた異なる文化を築いた、テール・ド・ロレーヌとも呼ばれる18世紀後半の初期ファイアンスフィーヌです。
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Gobelet en Argent Massif
熱伝導率に優れており、注いだ液体の冷たさが、器を持つ指の先、飲むときの唇にほとんど干渉がなくダイレクトで伝わります。飲み物の「冷たさ」を愉しみたい場面では一日の長があります。純銀製のカップ。19世紀末、フランス。
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Piatto terraglia gialla XIX sec
オクトゴナル。カタチは当時のヨーロッパにおける流行のそれですが、成形感には、他国の上質陶器とは異なる、固有の趣きを湛えています。イタリアで作陶された上質陶器「テライヤ (Terraglia)」のオクトゴナル皿。
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Piatto terraglia bianca XIX sec
南フランスの蚤の市で、イタリア人ディーラーのウブだしの品から見つけだしました。イタリアで作陶された上質陶器「テライヤ (Terraglia)」のオクトゴナル皿。
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Montereau Assiette Chantournée vers 1830
染み、カトラリー跡、釉の削げ。経年により使い込み生まれたアブストラクトな器景。柔らかな象牙の色合いに混じり合う古色のグラデーションは、使い込まれたファイアンスフィーヌ固有の美質です。1830年前後頃、モントロー窯。
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Verre pour Liqueur à fond Trompe l'œil
ウイスキーやゴールドラムの琥珀色が一層美しく、とろりとしたガムシロップがそのまま凝固したようなニュアンス豊かなガラス胎の表情は、そのまま酒の肴にすらなるでしょう。19世紀フランス、トロンプ・ルイユのガラス酒器。
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Poterie de Ger Pot à Confiture
ノルマンディー地方、ゲールの陶器です。墨を流したように黒色の作りは、まさにインクボトルを蚤の市ではよく見かけますが、少し珍しいコンフィチュールポットの紹介です。
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Verre à anse en verre soufflé
ハンドル付きのガラス器というと、イギリスのデザート用パンチカップが思い浮かびますが、あちらが丸みを帯びて食器然のに対して、こちらは筒型なので、あくまで盃を想定していたものと思われます。職人の気まぐれの産物か、顧客の注文品か。1900年頃、フランス。
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1960's Baccarat Flûte à Champagne
リベラックのモデル名を翳したバカラのフルートグラス。1960年代。幾度か仕入れたことがある好みなモデルですが、ここまでボウルが細身の作りは初見でした。器丈20.8センチ、食卓ですらりと佇みます。
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Verre à Eau en Cristal vers 1900
かのバカラでは「パリの伯爵夫人」というモデル名を翳して、後年に製造されたことでも知られます。高品位なクリスタルによる初期のプロダクト、このスタイルとしては最古手となる1900年台初頭の脚付水用グラス器が、数年ぶりに仕入れられました。
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Fourchettes a Gateaux en Metal Argenté
殊にガトーフォークは生産数が少なく見つけ難い。フランス語圏で古く伝統的に親しまれてきたセンターラインハンドル、シルバープレートによるカトラリー。無駄のない端正でミニマルなフォルム、クラシックな印象。古いレストランからの出物の纏まっての紹介です。
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19th Century Römer glass
オランダ、或いはドイツで成形された宙吹きのレーマーグラス。古い風俗画で、似たカタチのグラスをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。有機的に空間を引き締める、カタチと色。古典的なスタイルを踏襲した19世紀の一品。
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English Pearlware Panier Lim Plate
フランスにおいて愛好されたことで知られる意匠ですが、そのスタイルを最初に生み出し仕上げたのはイギリスでした。19世紀初期、パールウェアの小さな装飾リム皿です。
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Digoin Sarreguemines Assiette Calotte Épaisse
フランスではフォルムの類似性から、カトリック僧侶の帽子「カロット」の呼称で呼ばれます。厚皿の紹介です。1920〜50年代頃、ディゴワン・サルグミンヌ製陶所。
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Gien Assiette épaisse
タフで丈夫な陶胎に、フランスのテールドフェールらしい柔らかな肌合いの施釉。相反する要素を合わせ備えた塩梅が魅力ですね。ジアンの半陶半磁厚皿です。
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Jussy Petite Assiette Octogonale en faience fine
サヴォワ地方、シャルモン兄弟によるジュシー窯。レリーフのないプレーンなリム装飾のオクトゴナル皿です。常々探していますが、ほとんど見かけることのな希少な作り。漂うモダンには、どうしようもなく惹きつけられます。
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Petit Cadre Doré
線を繋いで構成された実直さで、余白をクラシックにさり気なく引き締める。さり気ない金彩は光を湛えながらも、華美に寄らず、むしろ素朴を感じます。19世紀後期頃、フランス。
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Assiette en Faience de Moustiers XVIIIème
細やかなギャザー装飾に、ほんのごく僅かな朱を帯びた、まろやかで瀞みある白錫の釉調。穏当でおおらかなエレガント。ムスティエ古陶器独自の美観を備えた、美しい一品。
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Huile sur toile du Harem
ヨーロッパでは数多見かける、それを生業にしていたわけではない(だろう)名の残されていない画家達のなかから、すっと惹かれる作品を探します。1900年代初期頃、オランダのハーレム近郊で描かれた油彩画です。
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Verre à Pied Soufflé
ガラスの質とやや円錐型のフット形状から、19世紀中期以前の古い品だろうことが推測できます。今の日本の暮らしにも自然と馴染む中庸な寸法が魅力です。南仏の骨董屋で掘り出した古手の宙吹きワイングラス。
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Couteau en Argent Massif et Èbène
天然無垢の黒色が、空間を上品に引き締めます。銀細工工シャルル・マルセイユ、19世紀半ば〜後期、黒檀ハンドル純銀刃のフロマージュナイフです。
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Pichet en Faience su Sud
土地の気候風土を感じさせる黄釉は朗らかさを纏いながら、彩度を抑えた控えめな印象があり、塩梅好ましいです。近代的な整ったプロポーションは、19世紀という時代を伝えます。南フランスで焼かれた中庸寸法の水差し。
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Jatte en Faience de Moustiers XVIIIème
民衆文化と宮廷文化の均衡と共存。土地、地域の文化的特質を存分に備えながら、室内装飾として、ただ静かに中立的にたたずまう。18世紀南フランス、古手ムスティエの輪花深鉢です。
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English Creamware Octogonal Plate
菱形のレリーフ装飾を低温焼成で仕上げたオクトゴナル、そのスタイルを最初に生み出し仕上げたのは(あまり知られていませんが)イギリスです。スタッフォードシャー州、18世紀後期のクリームウェアです。
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Assiette Blanche Bordeaux 1845 - 1865
前時代のファイアンスフィーヌや英国陶器の流れを未だ微かに残した、新しい時代を象徴するテールドフェール陶器。加えて他の窯とは異なる。ボルドー窯固有のニュアンスと佇まい。絶妙な塩梅に心惹かれる白釉皿。
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Compotier en faience fine XVIIIeme Siècle
東洋陶磁やマイセン磁器の伝統に倣いながら、18世紀フランスの感性で昇華させた藍の細枝模様は、俗にシャンティイ柄とも呼ばれ、当時のフランス上流階級で好まれた絵柄。推定最初期モントローのコンポート皿です。
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Verre pour Liqueur à fond Trompe l'œil
琥珀色のウイスキーやラムは、ティアドロップにより一層美しく。ガラス胎の透過を殆どしない程の厚みと、まるでシロップを垂らした水がそのまま凝固したようなニュアンス豊かな表情は、ずっと眺めていられ、酒の肴にすらできる気がします。19世紀フランス、トロンプ・ルイユのガラス酒器
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1950-60's Baccarat “Verre à Pied”
緻密な設計に基づき、熟練した職人によるマウスブローで仕上げられた器の佇まいは、実直でいてエレガント。バカラ社、1950年代〜70年代初期頃。美しい立ち姿の水用グラスです。
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1960's Baccarat “Flûte à champagne”
1970年代バカラ社、すらりと佇まう美しいフルートグラスです。スッと縦に長い21センチという高さに緊張を感じるプロポーション。食卓に品格を添えながら、時代特有のやわらかさは空間を調和させます。
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Poron en Verre du Languedoc
ガラス製造が近代化によりフランス全域へと普及する以前の19世紀初期頃まで、南フランスにおいて、その中心を担ったうちの1つがラングドック地方モンペリエ近郊です。ポロン。地域近郊の骨董屋で見つけた、小さなガラス酒器。
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Creil et Montereau Assiette Creuse Epaisse
ア・ラ・ヴィエイユ・ブテイユ、オールドボトルを意味する店名と、中心に配されたワイン、或いはコニャック瓶のシンボルマーク。かつて存在したダンスホールのオリジナルとして作られ、日常使いされたリム深皿。19世紀、クレイユエモントロー社。
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18-19th Century Victorian Wine Glass
時代や国の個性を備えながら、現代の生活にも溶け込む抑制の効いた佇まい。無理なく保たれた均衡が魅力と感じます。1800年代半ば頃、英国。ジョージアン様式を踏襲した、ビクトリア時代初期のクランベリーグラス。
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Baccarat Verre à Liqueur
19世紀バカラ、ナポレオントロワ様式による金彩リキュールグラス。さり気なくて瀟酒な、19世紀後期の近代的ノーブルを感じる一品です。
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Chantilly Assiette en Faience fine
シャンティイ作陶、1790 – 1805年頃。革命前フランスのポントシュー製陶所を軸とした作陶初期の貴族性と、革命後のクレイユやモントローを軸とした作陶最盛期のブルジョワ性との狭間で、二世代を「橋渡し」をするかたちで、ごく短期間に存在感を示したシャンティイのファイアンスフィーヌ。
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Plat en faience du Nord
パリで見つけた18世紀の古いファイアンス。リムの刺繍装飾、ランブルカンと見込み中央に配された朗らかな花束。東洋陶磁やデルフト焼の影響下で、ルーアンやリールといった街を中心として流行し描かれた、北フランスの伝統的なスタイルによる一品です。
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Verre Gobelet vers 1900
1900年代初頭に、リヨンのガラス工房より、デッドストックのゴブレ。整ったカタチの美しさと、垣間見えるわずかな揺らぎや傾ぎに潜む作り手の気配。プロダクト然とした全体を、作為のない職人の温もりや暖かさがそっと包み込んでいます。
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1820-30's Choisy le Roi "Lim Plate"
成熟期のファイアンスフィーヌ。軽やかな陶胎と柔らかな純白施釉が魅せる美しさ。新古典主義的の模範とも呼べるようなレリーフ模様の上品さ。コバルトの真円の緊張と主張。1824-35年頃、ショワジールロワによる繊細優美なリム装飾皿です。
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Art Populaire sur Faïence fine
貴族、ブルジョワの人々に向けられた優雅さとフランスの地方文化が育んだ民芸的感興。1800年代初期北フランス。ドゥエ、或いはオマールか。ファイアンスフィーヌをキャンバスにして描かれたアールポピュレール。美しく愛らしい生活古陶。
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Tableau Nature Morte
器に盛り付けられた豊かな実り。細部の細やかさと全体のおおらかさ。描き手の想いがにじみでてくるような筆触には、名もなき無名の絵画の中庸でやわらかな包容力があります。1900年代初期、南フランス。
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Bracelet en Argent et ivoire
古いアクセサリーならではの空気感が魅力的ですね。純銀チェーンにアイボリービーズのブレスレット。大人の女性の腕元をさらりと彩る、静かで上品な1本です。
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Cuillère à Glace en Métal Argenté
常々探しながらも見つけられる数は本当に僅かで、他方需要は高いため、今まで店頭でしか紹介できたことがありません。今回はHP掲載用に6点のみですが、別個でご用意しました。センターラインハンドルのソルベ用スプーン。お探しだった方がいらっしゃいましたら。
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Cuillère à Glace en Métal Argenté
使い手の実用が計算され尽くした設計に、古きフランスの伝統工芸・工業の奥深さを感じます。ホテル、レストランからの出物を纏まって手にする機会に恵まれました。クラシカルなシルバープレート素材で仕上げたクープラン定番のカトラリーより、ソルベ用スプーンです。
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Assiette ajourée en Terre de fer
上品で発色の良い白施釉のテールドフェールに、甘手故の柔らかな古色。サロンや夜会で酒の肴を添えて。そんな使いかたがされたのでしょう。19世紀末頃、小さな透かし模様のパニエリム皿。
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Couteau Ancien en Métal Argenté
日々タフに、それでいて粗雑になることはなく丁寧に使い込まれたことでこそ生まれたシルバーハンドルの傷跡から感じるのは、かつての雇人たちの温厚質実な仕事ぶりでしょうか。古いレストランからの出物となる、アントルメ用のシルバーナイフです。
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Saint-Louis 1960/70 Verre à Vin Rouge
所謂現代のブルゴーニュ型にも似たカタチは、当時のクリスタルガラスとしてはとても珍しいです。コンサバティブでありがらも非俗には陥らず、繊細で端正なエレガンス。1960年代〜70年代初期頃、サンルイ。クリスタルのワイングラスです。
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Verre à Pied Soufflé
すらりとした立ち姿はなんてことなく、けれど細部を眺め気づく「ちょっと良い」。古道具であることと生活道具であることが、過不足なく同居したステムグラス。
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Couteau en Argent Massif et Ivoire
洗練された都会の穏当なブルジョワ的ノーブル。ハンドルのごくさりげない装飾が19世紀固有のフランスの気配を伝えながら、全体の慎ましやかで端正な印象です。19世紀半ば、パリの銀細工工房ルイ・コッタのフロマージュナイフ。
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Rat de Cave - Queue de Cochon
かつてのアールポピュレール、美しい民芸道具。18世紀 - 19世紀初期、ワインの貯蔵庫であったりの暗がりを灯すために作られ使われた、古い鉄製の燭台ラ・ド・カーヴです。
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Baccarat Verre à Vin vers 1950-60
上質さと必要な機能性を兼ね備えながら、あくまでごくニュートラルに。ヴィンテージバカラ、1950年代〜70年代初期頃。ちょっと良い普通なデイリーワイングラスです。
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Le romantisme
ロマン主義の芽生。控えめなエレガントさを湛えた、そういうブルジョワが生きた古き時代。 あるいは彼が社交場で聴いたのは、ショパンの弾くバラードやノクターンだったかもしれない。19世紀初期パリ、油彩。
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Petite Boite Huile sur Toile
ティータイムの茶箱から発展し、貴婦人たちのあいだで流行した「小さな道具(紙)箱」の文化。宝石等の装身具を仕舞い旅行に携帯していくこともあったそう。フランスの伝統工芸品カルトナージュの萌芽。
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Verre à Liqueur en Cristal Ancien
18世紀から19世紀初頭ごろ、小さなステム型の酒用グラスです。宙吹き成形、マテリアルはクリスタルガラス製。揺らぎや傾ぎ、職人による手仕事の温かな気配を存分に纏いながらも、高練度のクリスタルガラス固有の上品な白色に甘さはなく、佇まいには静謐さがあります。
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Couteau à Fromage en Argent Massif
ハンドル細部の繊細優美でギリシャ彫刻のような装飾性に古典趣味に浸る19世紀の時代嗜好が顕れながら、全体の端正な佇まいには来るべきモダニズムの萌芽を感じます。オランダで製造され、フランスへと輸入された一品。純銀フロマージュナイフです。
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Baccarat 1950-60's “Verre Gobelet”
1950年代後期〜60年代半ば成形。当代のオールドバカラ、殊に無加飾のグラスウェアがもつ固有の美質には強く心惹かれます。潔い美しさが詰まった一品。縦型のゴブレです。
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Luneville Assiette Torsadé
フランスらしい可憐なレリーフながら、甘過ぎずシックなニュアンスがあり以前から好みな意匠です。長く手元に置いても飽きのこない器としてのバランス感覚に心地よさを感じます。20世紀のリュネヴィル社。螺旋模様の白釉リム皿です。
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Aquarelle au Bord de l'eau
岸には停泊した手漕ぎの木舟。遠くには佇む橙の帆と羽を広げた2羽の鴎。マジックアワーは切なくて温かい。描かれているモチーフを越えて、名の知られていない画家に惹かれ、彼が絵を描く傍らに座っていたいと空想する。E.リオタール(E.Liautard)。1900年代、フランス。
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Pot à Crème en Faience fine
モデラーの個性に溢れるクリームポットが好きで、今まで幾度も扱ってきました。初見の今回見つけた器形は、柔和で緩やかな曲線で構成されたプロポーションが愛らしく、なんだか分福茶釜のようです。1800年代初期頃、フランス。
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