Rheinisches Steinzeug

Schale 14-15. Jh.

 

年代|14〜15世紀頃
生産|ライン川流域
地域|ジークブルク
寸法|φ6.7 H2.5cm

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1350~1500年、グーテンベルクが印刷機によってメディアに変革の息吹を吹きこみ、ギヨーム・デュファイがルネサンス音楽を開拓した頃。中世という時代は終わりかけ、けれど宗教改革を経て主権国家体制を確立するまでは至っていないヨーロッパの、洗練と猥雑が混ざり合いながらも均衡を保った時代の狭間に耳を澄ませます。

ライン炻器の小さなシャーレです。

中世のライン炻器において平型の深鉢は上流の家庭でワインを嗜むのに用いたとされますが、実際には二回りほど大きな作りが一般的で、今回の手はそのミニチュアです。当時の絵画や専門書籍の中にこのような非常に小さな作りを目にする機会は少なく、実物には幾度か触れたことがありつつも、豆皿や幼児用小皿であったのか、或いは商品サンプルであったのかは判然としません。とはいえ用途はさて置いても、愛らしい佇まいになんとも心惹かれます。

何よりまず器物として全体の姿を留めていますし、焼き締めによる素朴な焼成と造形ではありますが、背面には火肌(褐色化)、灰由来の自然釉も覗いており、中世ライン炻器としての見どころが、小さな胎に凝縮して詰まっています。共直しもありません。

ドイツ西部、ライン地方窯業の中心地であった街ジークブルクで作られただろうもので、納品地のオランダ (ネーデルラント)にて発掘されました。

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