流れ着いたものや、打ち捨てられたもの、発掘されたさまざまから歴史の在りようや変化を探り出す、セーヌ川とそこに関わった人々との相互作用に焦点があてられた「Dans la Seine」を観に、シテ島の地下遺跡跡、クリプト・パリへ。
規模は比較的ちいさなものでしたが「そこに確かに誰かがいた」という痕跡の濃さがあり、西洋が歩んできた時間軸を縦に横にと一層深く緻密に捉えられるよう精進していこうと感じられたところです。
人類が最初に定住した頃から、まだこの場所がパリではなくルテティアと呼ばれていた時期を経て、中世、近世のパリ。及び近郊や源流のブルゴーニュ地方まで。静かでひんやりとした地下遺跡は、地上の喧騒とのコントラストもあって、パリ以前という時代をしめやかに伝えていました。
Dans la Seine à la Crypte archéologique de Paris
à partir du 31 janvier 2024