会期|2月7日(金) – 2月11日(火祝)
時間|12:00 – 18:00
会場|Couperin(クープラン)
昨年に引き続き、クープランに INCARNATION. を招きダブルネームでの展示会を開催します。今年も同じく、空間を INCARNATION. が仕立てた家具で満たし、クープランはそこに気配や温度を与えます。
僕はひたすらヨーロッパの街々を歩きまわり、彼はひたすら材に触れ手を動かす。身体を通して知覚し、そうして立ち上がってくる昨年とはまた異なる景色。身を置き眺め、お楽しみいただけたら嬉しく思います
お時間ありましたら、ぜひお立ち寄りください。
INCARNATION.
The incarnations of longtime and moment.
長い時間と一瞬、 それらそのもの。
Website: https://incarnation-tn.jp
Instagram: @takamasa_nakamura
Exhibition statement from Couperin
一方ではごく普通に日本で現代的な生活を営みながら、もう一方では19世紀以前のヨーロッパのモノや文化とばかり日々向き合っています。
展示では、個人的な嗜好に支えられたクープランなりの作法を保ちながら、20世紀以降に少しだけ時計の針を進めた品々も交えつつ、INCARNATION. が仕立て直した古家具、古材を主に用いた家具(作品)が満たす空間を飾るつもりです。
自分が心を動かされるのは、物理的であれ心理的であれ堆積した時間が感じられるモノであり、人間らしい自由で詩的な感性をまとったモノなようです。
より古い時代においてこそ詳らかな傾向であると捉えていて、それはきっと一定程度その通りですが、機能主義や工業デザインへの関心が強いモノであっても、そこに過去からの文脈と人の気配が潜んでいることは少なくないと歴史を学びながら考えます。中間的な存在を潤滑油のようにしたなら、時代を跨いだ一層心地よい交感が生まれるかもしれません。
そして今回、一緒に展示をするINCARNATION. 。その活動をひと括りにして説明はできませんが、核に古物を据えていることは確かです。
アプローチの手法に違いもある僕らを繋ぐ共通項は、古物にこそどうしようもなく(霊的とも呼べそうなほどに)惹かれながら、同時に現代への接続や気づきを得るための方法論に心をめぐらせていることのような気がしています。
加えてもう1つINCARNATION. を下支えしているのが日本固有の美的感覚。ヨーロッパ文化へと近視眼的に傾倒しすぎてしまいがちなクープランだけではままならないグローバリズムのようなものが、手をとり合ったときに風通しよく感じられたらとも考えています。
どこまでもパーソナルな展示にはなりますが、イマココをお楽しみいただけたら幸いです。