Early Music / French Music / Item / Music
<Information>
演奏: ザ・サックス・プレイヤーズ、ギィ・パンソン (ピアノ) 楽器: アドルフ・ザックス工房 (サクソフォン) / エラール工房 (ピアノ) *共に19世紀の時代楽器
19世紀、発明されたばかりのサクソフォンの音色を
おしゃれなフランス映画の背景音楽にも使われていそうな雰囲気の1枚。 19世紀、当時発明されたばかりのサクソフォン (以下サックス) を主役にしたアルバムです。
親しみがあって、音色が聴き手の心を軽やかにしてくれる。 それでいて気取ってはいないけれど、どこか格式も感じる。
サックスという楽器からそんな印象を受けるのは、きっとクラシカルな側面とポップな側面のどちらをも持ち合わせているからなのだと思います。
ジャズを通じて名実ともに世界的な楽器になったサックスにはクラシックのイメージが少ないかもしれませんが、1850年代、サックスが考案されて10年と少しでパリ音楽院にサックス科ができ、考案者のアルフレッド・サックスが音楽院の教授を努める等、黎明期のサックスはフランスを中心にクラシックの土壌のなかで育っていきました。
このアルバムは、著名な作曲家やジャズプレイヤー達がその美質に気づく以前、1800年代半ばに個人で10数曲ものサックスのための曲を残したジャン=バティスト・サンジュレーという作曲家を主に編まれたプログラムとなっています。
この時代のフランス人作曲家らしくクラシック音楽としての基本的な構成感がありならがも、軽妙洒脱な曲調。現代サックスとは異なるまろやかで素朴なクラシカルサックスの音色は優しく穏やかで、聴いていてとても気持ちが良くなれる音楽です。
ザ・サックス・プレイヤーズ
サックスの創始者アドルフ・サックスの出身地でもあるベルギーとルクセンブルクを中心に活躍をしていた4人の演奏家によって結成。19世紀のサックスは演奏が極めて困難な古楽器でありながら、それでいて演奏できる楽曲自体が極めて少ない、という厳しい条件下にあるなかで、これを心踊る試みとして綿密な気配りのうえで乗り切り作成されたのが本アルバムです (メンバーの1人 クリスティアン・ドベック談) 。
メンバーはクリスティアン・ドベック、ギィ・グータルス、ローラン・シュナイダー、ウルリヒ・ベルクの4名構成。
協奏的デュオ作品55 – ソプラノ・サックス、アルト・サックスとピアノための / ジャン=バティスト・サンジュレー (1812~1875) トラック5を除いて以下同 01. 第1楽章 リゾルート
02. 第2楽章 アンダンテ 03. 第3楽章 アレグレット
04. 田園幻想曲 – ソプラノ・サックスとピアノのための
05. セレナード作品33 – アルト・サックスとピアノのため / ジュール・ドメルスマン (1833~1866)
06. 協奏曲 作品57
07. 演奏会用独奏曲 第7番 – バリトン・サックスとピアノのための
サックス四重奏曲 第1番 作品53 08. 第1楽章 アンダンテ~アレグロ 09. 第2楽章 アダージョ・ソステヌート 10. 第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ 11. 第4楽章 アレグレット
Bach "Cello Suites BWV1007-10…
古楽器ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによるバッハの無伴奏
Chopin "Ballades & Nocturnes"
19世紀パリ、プレイエル社の古いピアノでショパンを
Messe de Notre Dame
14世紀、中世フランスの美しい歌声
Polonica
16世紀ポーランド文化、素朴なリュートの響き
J.S.Bach "Goldberg Variations"
バッハの深淵、音運びのことば、チェンバロの語り
L'Argument de Beauté
女声による清らかな初期ルネサンス、教会音楽の響き
Flour de Beaulté
中世キプロスのフランス音楽
L'heritage de Petrus Alamire
15-16世紀ネーデルラントに響いたミサ曲を様々に