1755年頃、ドイツ、
品よく控えめな藍の小枝は、シャンティー柄とも俗称される、
フランスの気配を纏うドイツ磁器ということになりますが、それは窯が当初、フランス、ストラスブールに設立されたことに起因します。1755年のことです。ですが同年中に、フランス国王ルイ16世は王立窯セーヴル以外の国内における磁器生産の禁止を通達。窯はドイツ、
地図(Click!)
作陶から経営に到るまで万事に影響していた独仏の複雑な国境線争い。
古物は文脈を持ち、歴史を纏っているということを染み染みと感じます。
初期フランケンタールの特質でもあると聞く、
無駄のないプロポーション。佇まいにも惚れ惚れします。
デコレーター、モデラーの確かな美意識が宿った素晴らしい一品でした。