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Items / susuri

susuri “Sower Dress”

 

susuri 2020年秋冬の紹介が始まりました。

susuri (ススリ)、ソワードレス。

ソワー、種まく人。古い農民の絵に出てくるようなドレスの質素で無駄のない印象を、 カーブと膨らみで立体感を持たせるパターンで構成したカタチ。

経にコットンウール 、緯に太番手のリネンを使用し高密度で2重織りにした先染め播州生地は、 にわかに陰影が出るように組織され、ふっくらとソフトな感触を得ることができる仕上げになっています。

 

susuri

日々の旅。日常は、羞じらいや緊張、可笑しさや軋みなど曖昧な気分を見つける小さな旅の繰り返しです。そんな不確かで不均等な日々の気分を 男らしい、女らしい、という感覚に捕われず 時代や物語のイメージを重ねて 衣服として表現します。

 

susuri 2020 A/W collection “REANIMATION”

ポルトガルを旅したときに訪れた美術館でたまたま開催されていた、Joan Jonas の展覧会。 素直で飾らず、チャーミングで美しい、少しぎこちなくて少し不気味な世界に触れたその瞬間に、 心を奪われました。

おとぎ話や小説、儀式など様々な要素を重ねて、別のイメージに落とし込み、 パフォーマンスやドローイング、更に立体造形、時には自身の体をキャンバスにして、 それを主にヴィデオに収めるその表現は、強く、純粋で、見る者に”感じる”余白を残してくれる。 そう思える自由があってとても惹かれるものでした。

その後、幸運なことに京都で行われたパフォーマンスと展示を観ることができ、 実際に動き語ることの生々しさや、厳しい目線、何より自由さを更に分けられた気がしました。

このシーズンは、そんな彼女の作品がもたらしたインパクトから、 ”日々の旅”をテーマに掲げて歩んできたこれまでを再度見つめ、大切に考えてきたこと、つまり、 密やかであることや心地の良い裏切り、時代や性の曖昧さやテンションの緩急など精神の部分と、 ヴィンテージやマリンといった過去や固定のテイストからの掘り起こし、 丸みと直線の共存や前後の印象の違いにユーモアや意外性を加えるディティールなどカタチづくりの部分。 それらを整理し、今の気分とこれから示していきたい価値観を重ねました。

これまでと、これから。静かに強く再び動き出すための、内側を素直に表したシーズン。

これまで継続してきた国内産地との仕事に新しい産地も少し取り入れ、織りや編みにもこれからを見据えたチャレンジも動き出しさせた展開にしています。。

 

couperin avec susuri

「お召しの衣服、素敵ですね」。クープランにお越しいただいた、その時点では初めましてだった susuri 齋藤夫妻にかけた一言から縁が紡がれていき、その後、古物と衣服を通して個人的な交感を数年間続けさせいただきました。

自身の身体とすぅっと共鳴することに心躍り、気づけば増えていたワードローブの susuri。そして自分は、彼らがクープランで選んだ古物の一つ一つを覚えてます。そういうプロセスの大切さ。

クープランの真ん中にある古物を媒介として、世界がほんの少し拡がったなら。

奥深い過程をしずかに潜め、表出された衣服の浮遊感を素直に愉しむ。
眺め、纏い、その心地よさを感じていただけたらと思います。

 

 


 

<Shopping Information>

素材: コットン 64%、リネン 29%、ウール 7%
サイズ: 1 (女性 フリーサイズ) / モデル身長:160cm

色: ネイビー

採寸:
肩幅 37 / 身幅 43 / 袖丈 55
裄丈 93 / 着丈 120cm

 

お支払いについて:
カートシステム上では「銀行振込」しかお選びいただけませんが、衣類のお買い物の際は「クレジットカード決済」によるお支払いも承っております。ご希望の場合は、備考欄にて申し付けください。

(ご売約済)

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