Furniture / Item

West Country Windsor Chair C. 1800

 

 

1800年頃、イングランド南西部。ウェストカントリーのウィンザーチェアです。

集団の営みのなかで育まれたものづくりがもつ風通しのよさと、地域や作り手ごとの揺らぎ。そこに混じり合う古色。自分が殊に心惹かれるのは、人々の息遣いと時間の多層性を内包する工芸品です。

ガーデンチェアという初期の用途に由来する濃緑に、後年の剥離と再塗装。生活の痕跡は摩耗しながら古い塗膜の名残として残り、現在の黒褐色の落ち着いた色調を生んでいます。均一な仕上げにはない奥ゆかしさを感じていただけるでしょうか。

丸い節を連続させた挽き物の前脚や三分割のアーム、すっと直線的に切られた座面前縁といった細部の美観は、ウェストカントリーの方言と呼べるような癖でもあります。アームの接合部前後には金具による補強。この地域のウィンザーチェアにしばしば見られる、構造を確実に支えるための古い直しで、それもまた長く使われてきたことの説得力だと思います。

作られた時代の地方性、屋外用の緑、屋内化のための再仕上げ、使い込み、破損、鉄による延命。歪みすら愛おしく、生き延び方の美しさとも形容したくなるような、人と時間の気配が健やかに溶け合った一脚です。


 

年代|1800年前後
生産|イングランド
地域|ウェストカントリー
寸法|W575 D420 H970 SH420mm

 


 

価格|お問合せください info@couperin.net

配送|アートセッティングデリバリー(旧ヤマト家財宅急便)200サイズ
送料|見積もり Click!(外部サイトに移動します)

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