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演奏: エレーヌ・シュミット (バロック・ヴァイオリン) 楽器: 18世紀初頭、カミッロ・カミッリ製作のオリジナル古楽器
「このような作品に没頭することは、別人のようになってしか帰れない旅、再度の出発を切望するようになる旅に出発するようなものだ。天才的な構想によって支配されたこれらの作品に取り組むと、人はその音楽の伝達人である喜びを得ると同時に、謙虚にならざるを得なくなる。この音楽が持つ、躍動する生命力と想像力を自分自身の声で表現することは、まるで何かに取り憑かれたような、想像を絶する体験である。」
演奏家、エレーヌ・シュミットより
参考: Hélène Schimitt, 大槻晃士 訳 “Sonatas and Partitas for Solo Violin – I” Alpha, 2009
パリの礼拝堂で、18世紀初期のバロックヴァイオリン1挺で静かに奏でられる、バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』。歌いあげるということはなく、小説を朗読するかのような朴訥で、それでいて奥行の深さを感じる語り。
たった1本の撥弦楽器で表現されるバッハの対位法。修辞的残像はひたすらに美しく、音楽が聴覚を越えてほかのすべての五感まで刺激し、心の奥底へと届く心地です。
ヴァイオリン独奏曲のなかでも古今の名作の一つとされ、アルバムも数多存在しますが、確かな歴史への敬意を静かに紡ぎあげた、とても素晴らしい録音だと思います。
ヨハン・セバスチャン・バッハ (1685 – 1750)
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト短調
01. アダージョ
02. フーガ
03. シチリアーナ 04. ブレスト
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番 ロ短調
05. アルマンド 06. ドゥーブル 07. クーラント
08. ドゥーブル: プレスト 09. サラバンド 10. ドゥーブル
11. テンポ・ディ・ブーレ 12. ドゥーブル
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調
13. アルマンド
14. クーラント 15. サラバンド 16. ジーグ
17. シャコンヌ
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