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演奏: アレックス・シラシ 楽器: パリ、プレイエル社の1886/90年製 グランドピアノ
ショパンのピアノ小品を、彼自身が愛したパリ、プレイエル社、1880年代頃製作の古いクラシカルピアノで。
ごく細かで、繊細なニュアンスを表現してくれるプレイエル社の古いピアノの美質を際立たせた、柔らかなタッチによる優しい聴き心地が印象的です。
煌びやかな音色で感情豊かに。そんなモダンピアノで奏でたロマン派的要素が凝縮したクラシック音楽は、コンサートホールでの生演奏を筆頭にひたすら音楽に浸りたい時間には良いですが、知的に静的に古いヨーロッパの音楽に触れ、思索に浸りたい、そんな時間の背景音楽には、当時のパリの音楽サロンに漂う気配まで感じさせてくれるような、古いピアノで奏でられたショパンのピアノ小品こそ白眉と感じます。
パリの自宅で友人との小さく親密な集まりを開いて演奏することを何より好んでいたショパン。そんな作曲家自身の資質にぐっと近づいた、暖かくもどこか陰を感じるクラシカルピアノ演奏を。
19世紀パリ、プレイエル社のピアノでショパンを
演奏には、1880年代に制作されたフランスの古いピアノが用いられています。
世界のピアノ市場は1800年代末期以降、大音量と音の輝きを求めてドイツやアメリカを中心に発展していくことになります。ですが歴史の渦の中で淘汰され、今ではなかなか顧みられることのない古きフランスのピアノには、独自の音色、表現力があります。そしてそれはフランス語圏を中心に活躍した作曲家の内面を表出するのに、時に欠かせない存在にもなるのだと思います。
ショパンが移り住んだころのパリでは、エラール、パープ、プレイエルという3つの大きなピアノ製作会社をしのぎを削っていました。それらのうちでショパンが最も好んだとされるのが、プレイエル社のピアノです。
音域毎に得られるさまざまなニュアンス。ペダルを踏みっぱなしにしても、鍵盤を強打しても、和音が濁らず美しく奏でることができる音色。プレイエルのピアノでこそ表現できるショパンがイメージした楽曲の響きに、そっと耳を傾けてみてください。
フレデリック・ショパン(1810~1849)
01. 子守歌 Op.57 02. 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
03. 即興曲第1番 変ニ長調 Op.29 04. 即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36 05. 即興曲第3番 変ト長調 Op.51
06. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
07. アルバムの綴り 08. ラルゴ 変ホ長調
09. 葬送行進曲 ハ短調 Op.72 10. カンタービレ 変ロ長調
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