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15th Century Schale

 

 

佇まいに以前から惹かれている中世ヨーロッパの器です。常々探していることを覚えてくれていた馴染みのディーラーから、先日の渡欧の際に新しく見つかった品として紹介してもらいました。

1400〜1500年頃のライン炻器、貴族や聖職者といった当時の上流階級の家庭で葡萄酒を嗜むのに用いたとされる浅鉢型のシャーレです。

ドイツ西部、ライン地方窯業の中心地であった街ジークブルクで作られただろうもので、納品地のオランダにて発掘されました。

かのピーテル・ブリューゲルが農民たちの傍らに大量に描いたライン炻器群を見てもわかるとおり、近代に至るまで、ヨーロッパにおいて民衆用の酒器は大ぶりな作りであることが常でした。まさに彼が題材としたように、日夜踊りながら、呑み愉しんでいたことでしょう。

他方で飲酒することを踏まえるなら、こちらは節度や作法の必要性を感じさせる器形です。高価で、位の高い人々しか用いることをしなかったとされます。そこにあるのは静けさ、或いは祈りだったかもしれません。

楚々とした佇まいからは滋味が感じられ、そこには当時の作り手の緻密な意識や使い手の品位がいまだ宿っているようにも思えてきます。

参考画像  1  2 (Click!)

マウリッツハウス美術館で以前観た1500年頃、ヤン・モスタールトの作と考えられている旧約聖書の一場面『Jozef verklaart de dromen van de bakker en de schenker(パン職人と献酌官の夢を解き明かすヨセフ)』。食卓のうえに、同じ器が描かれているのが確認できます。

素焼きに薄い鉄化粧。手捻りによる波形の高台。

僅かな欠けやヒビ割れはありますが、目立つ瑕疵や共直しはなく、時代を踏まえると非常に良好な状態です。硬く焼き締まっている炻器のため、今ある傷が自然と広がるようなことは基本的にありません。

 


 

年代|15世紀頃
生産|ライン川流域
地域|ジークブルク
寸法|径12.5 高4cm

販売価格(税別)
¥50,000
Stock:1点

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