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古いものを長く使い続けるヨーロッパには、文化の影を残した古物が未だに残っています。長い時間を経て今の時代まで残っていた古物が昔を知る頼りになり、そうして知った昔が今をほんの少し豊かなものにしてくれる。暮らしの道具として、ただ眺めるものとして、知識の源泉として。様々な角度から古物をお楽しみいただければと思います。
Maison Locre Paris Bol à Thé
18世紀末〜19世紀初期のパリ窯、メゾン・ロクレより。1800年代初期、約40年という短さで閉じられることになった工房の品から感じる都市のうたかた。古手の藍絵茶器です。
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Plat en Val de Loire
フランス中央部、ロワール川近郊で、より田舎的で素朴な土地の陶芸に、近代的で端正なスタイル(北方、キュノワールであったりの影響)を取り入れて、19世紀に作陶されたものだろうと考えています。アールポピュレールの魅力が詰まった赤褐色釉の大皿。
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Creil Assiette dit de Bagnal
1800年代初期。初期クレイユ窯の上品な戯れ。コバルト色の月桂樹をさりげなくあしらった端正で愛らしいファイアンスフィーヌ、テールドピップによる藍絵皿です。
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Plat de Cul Noir
柔らかな赤褐色や淡黄色の陶土を素地として、表面を透明な錫釉により白や灰色に、背面を酸化マンガンを含む釉薬により濃度を調整しながら飴色や漆黒に焼成させた、フランスの古民芸品キュノワール。食卓の設えの主役となる大皿の紹介です。
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Gien Sucrier vers 1880-1900
天面のさり気ない線上の沈み彫りに、側面に添えられた獅子のレリーフ。この種の保存器には多様なバリエーションが存在しますが、珍しい造りです。古いフランスのクラシックが漂う彫刻的な佳品。ジアンの砂糖菓子用保存器です。
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Pichet en Faience su Sud
土地の気候風土を感じさせる黄釉は朗らかさを纏いながら、彩度を抑えた控えめな印象があり、塩梅好ましいです。近代的な整ったプロポーションは、19世紀という時代を伝えます。南フランスで焼かれた中庸寸法の水差し。
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Plat en Faience de Moustiers/Varages
ムスティエ・ヴァラージュより。その装飾様式・技術は、17世紀以来、戦争により不足した銀の代用品として王侯貴族のための食器を手がけるなかで発展したことは知られいるところですが、当時の窯々を象徴するリム装飾の一品です。18世紀、プロヴァンス地方。
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Varages Assiette décor Camaïeu Blue
1818〜30年作陶。ヴァラージュ焼、兄弟経営であったニール・フレール製陶工房(Niel Frères)より、小さな藍の小花を添えたステンシル絵皿です。
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DIgoin Sarreguemines Assiette épaisse
フランスのテールドフェールらしい柔らかな肌合いに、質実剛健を感じるタフな佇まい。相反する要素を合わせ備えた塩梅のよさこそが、この種の厚皿の魅力でしょう。修道院や宿舎といった公的な場所の食堂で日常使いされた白釉厚皿。
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Creil et Montereau Tasse decor Relief
クレイユエモントローより、ルブッフ・ミリエ社経営時代中期、1849 – 1867年頃の良質な作陶品。古き伝統に倣った葡萄模様を窯独自の感性で昇華させた白釉のレリーフタッスです。
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Leeds/Rörstrand Gathers lim Plate
造りの真面目さと細やかなギャザーに漂う品格が、絢爛さをおおらかに包み込みます。英国のリーズ、或いはそれを模倣した最初期のスウェーデン、ロールストランドより。1700年代後期。
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English Creamware Flower lim Plate
実直な焼成感は、他のヨーロッパ列強諸国に先んじて数十年以上早く産業革命を成し遂げた英国の近代性とも呼べるでしょう。英国、スタッフォードシャー近郊。1700年代後期〜1800年代初期、クリームウェアの花リム皿。
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Bylon Carouge Assiette Octogonale
多様な造りが見られる古手のオクトゴナル皿より、現在のスイス連邦・ジュネーヴ州のジュネーヴ郊外南、北イタリア文化の影響が色濃く残る小さな街カルージュで作陶された一品。19世紀初期〜半ば頃。
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Assiette Octogonale en Faience fine (A)
古手の初期オクトゴナル皿において稀に見かける、僅かに曲線を描いた口縁。柔らかさ全体に、一層深い象牙色は、18世紀から連なるフランスのクラシックを印象付けます。1800年代初頭、ファイアンスフィーヌ。
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18th Century Loza Catalonia
18世紀スペイン、カタルーニャ近郊の錫釉陶器です。さらさら描ききったように思わせる全体と、一歩踏み込んで眺めると仄かに垣間見える稚拙な細部。腕と指に仕事を染み込み覚えさせたであろう陶工こそが生み出せる、作為や構えのない自由さ。土地の気候風土と暮らしが育み生んだ自然な筆触に心惹かれます。
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Plat Octogonal de Montereau vers 1900
1900年代初期頃、クレイユ・エ・モントロー社、モントロー製陶所。クレイユ製陶所の火事による焼失という憂き目にあった会社が、モントロー製陶所を再稼働するにあたり、古い1800年代初期の石膏型をデザインリソースに取り入れ、改めて復刻リリースしたオクトゴナルモデルからの一品です。
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Plat Oval de Cul Noir
柔らかな赤褐色や淡黄色の陶土を素地として、表面を透明な錫釉により白や灰色に、背面を酸化マンガンを含む釉薬により濃度を調整しながら飴色や漆黒に焼成させた、フランスの古民芸品キュノワール。食卓の設えの主役となるオーバル皿。
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Plat en Faïence décor Camaïeu Blue XVIIIème
18世紀初期、フランス南西部。トゥールーズ近郊で作陶されたと思しき色絵皿。たっぷりとした鉛錫釉は18世紀の南仏ファイアンスに通底する美質ですが、広く知られているムスティエ(ヴァラージュ)焼とはまた異なる気配があります。
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Assiette en Faience de Moustiers XVIIIème
細やかなギャザー装飾に、ほんのごく僅かな朱を帯びた、まろやかで瀞みある白錫の釉調。穏当でおおらかなエレガント。ムスティエ古陶器独自の美観を備えた、美しい一品。
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Digoin Sarreguemines Plateau à Charcuterie
古いフランスのテールドフェールならではのやわらかな肌合いの白釉に、盆という用途に最適化された潔いデザイン。僅かに立ち上がったリム縁の意匠はさり気なく。1920〜1950年頃、ディゴワン&サルグミンヌ。白釉の平盆。
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Bordeaux Plat à Barbe
この道具を用いたもっとも有名な職業人といえば、『セビリアの理髪師』『フィガロの結婚』のフィガロでしょう。婉曲したリムに頬を乗せ、くぼんだ見込みに髭を剃り落とす。かつての髭剃り師のための陶皿です。19世紀、ボルドー窯。
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Assiette Octogonale en Faience fine
知性と理性に訴えかけてくる秩序ある安定したフォルムを基盤にしながらも、その奥に垣間見える典雅な感性。王侯貴族の没落がありながらも、彼らへの憧れが未だ残り香として確かに存在する、そんな市民社会台頭直後のフランスの時代性。佇まいにこそ心惹かれて。
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Plat en faience fine XVIIIeme Siècle
フランス東部からの出物は、恐らくはロレーヌ公国領リュヴィル、或いは近郊で作陶されたものと考えられます。パリのポントシューとはまた異なる文化を築いた、テール・ド・ロレーヌとも呼ばれる18世紀後半の初期ファイアンスフィーヌです。
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English Pearlware Panier Lim Plate
フランスにおいて愛好されたことで知られる意匠ですが、そのスタイルを最初に生み出し仕上げたのはイギリスでした。19世紀初期、パールウェアの小さな装飾リム皿です。
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Jussy Petite Assiette Octogonale en faience fine
サヴォワ地方、シャルモン兄弟によるジュシー窯。レリーフのないプレーンなリム装飾のオクトゴナル皿です。常々探していますが、ほとんど見かけることのな希少な作り。漂うモダンには、どうしようもなく惹きつけられます。
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Assiette en Faience de Moustiers XVIIIème
細やかなギャザー装飾に、ほんのごく僅かな朱を帯びた、まろやかで瀞みある白錫の釉調。穏当でおおらかなエレガント。ムスティエ古陶器独自の美観を備えた、美しい一品。
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Jatte en Faience de Moustiers XVIIIème
民衆文化と宮廷文化の均衡と共存。土地、地域の文化的特質を存分に備えながら、室内装飾として、ただ静かに中立的にたたずまう。18世紀南フランス、古手ムスティエの輪花深鉢です。
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English Creamware Octogonal Plate
菱形のレリーフ装飾を低温焼成で仕上げたオクトゴナル、そのスタイルを最初に生み出し仕上げたのは(あまり知られていませんが)イギリスです。スタッフォードシャー州、18世紀後期のクリームウェアです。
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Assiette Blanche Bordeaux 1845 - 1865
前時代のファイアンスフィーヌや英国陶器の流れを未だ微かに残した、新しい時代を象徴するテールドフェール陶器。加えて他の窯とは異なる。ボルドー窯固有のニュアンスと佇まい。絶妙な塩梅に心惹かれる白釉皿。
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Compotier en faience fine XVIIIeme Siècle
東洋陶磁やマイセン磁器の伝統に倣いながら、18世紀フランスの感性で昇華させた藍の細枝模様は、俗にシャンティイ柄とも呼ばれ、当時のフランス上流階級で好まれた絵柄。推定最初期モントローのコンポート皿です。
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Creil et Montereau Assiette Creuse Epaisse
ア・ラ・ヴィエイユ・ブテイユ、オールドボトルを意味する店名と、中心に配されたワイン、或いはコニャック瓶のシンボルマーク。かつて存在したダンスホールのオリジナルとして作られ、日常使いされたリム深皿。19世紀、クレイユエモントロー社。
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Petite Bouteille de La Borne
19世紀後期頃、ロワール地方ブールジュ近郊の村ラ・ボルヌの陶磁器より、洗礼や聖餐式といった聖礼典において葡萄酒、或いは葡萄ジュースを注ぐ際に用いられることもあったと伝え聴いている小瓶です。
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Saint-Amand-les-Eaux Compotier
柔和なテールドフェールの釉質とさり気ないシェイプが効いたモデリング。ニュートラルで控えめな全体の印象から香るさり気ないフランスが心地よい一品です。素朴で上品な佇まいの白釉コンポティエ。北フランス、サンタマン=レゾー作陶。
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Chantilly Assiette en Faience fine
シャンティイ作陶、1790 – 1805年頃。革命前フランスのポントシュー製陶所を軸とした作陶初期の貴族性と、革命後のクレイユやモントローを軸とした作陶最盛期のブルジョワ性との狭間で、二世代を「橋渡し」をするかたちで、ごく短期間に存在感を示したシャンティイのファイアンスフィーヌ。
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Plat en faience du Nord
パリで見つけた18世紀の古いファイアンス。リムの刺繍装飾、ランブルカンと見込み中央に配された朗らかな花束。東洋陶磁やデルフト焼の影響下で、ルーアンやリールといった街を中心として流行し描かれた、北フランスの伝統的なスタイルによる一品です。
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1820-30's Choisy le Roi "Lim Plate"
成熟期のファイアンスフィーヌ。軽やかな陶胎と柔らかな純白施釉が魅せる美しさ。新古典主義的の模範とも呼べるようなレリーフ模様の上品さ。コバルトの真円の緊張と主張。1824-35年頃、ショワジールロワによる繊細優美なリム装飾皿です。
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Art Populaire sur Faïence fine
貴族、ブルジョワの人々に向けられた優雅さとフランスの地方文化が育んだ民芸的感興。1800年代初期北フランス。ドゥエ、或いはオマールか。ファイアンスフィーヌをキャンバスにして描かれたアールポピュレール。美しく愛らしい生活古陶。
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Faience fine "Ecuelle”
美しさと気品。慎ましやかな佇まいに、静かに引き込まれます。細かな欠損もありますが、それすら、古陶器固有の美質と個人的には感じます。1800年代初期ファイアンスフィーヌ、ごく上質なエキュエールの紹介です。
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Saint-Amand-les-Eaux Assiette
フランスらしい柔らかな白釉に、抑制が効きながら気の利いたデコレーション。真面目さと可愛らしさが佳い塩梅で詰まった絵皿は、洋の家庭料理を日々心地よく受け止めてくれることと思います。北フランス、サンタマン=レゾー。コバルドの転写絵皿です。
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Assiette ajourée en Terre de fer
上品で発色の良い白施釉のテールドフェールに、甘手故の柔らかな古色。サロンや夜会で酒の肴を添えて。そんな使いかたがされたのでしょう。19世紀末頃、小さな透かし模様のパニエリム皿。
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