フランスを主としたヨーロッパの古物を紹介しています。
価値観も理念も異なる国や時代に触れる。
長い時を経てきた古物は昔を知る頼りになり
そうして知った昔が、今をほんのすこし豊かなものにしてくれる。
奥深い文化への興味と、日々日常の暮らしを行来しながら
しなやかに気持ちよく古物と付きあっていけたらと思います。
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Montereau|Assiette Creuse Octogonale vers 1820-30
細やかな精製白土の胎土を石膏型で整え、透明釉を施し低音焼成した、テールドピップならではの涼やかさ。1820〜30年代頃、合併前初期モントロー窯のオクトゴナル深皿。
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Assiette Calotte en Faience du Sud
現地の蚤の市や骨董屋を訪れると見かけること自体は多い類の色絵皿ですが、そんな中からきらりと光るセンスを感じて選んできたものです。19世紀初期、南フランスのファイアンス焼き色絵皿。
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Chevrette en Faience du Sud
ふくよかで有機的な無地白釉の器胎の静かな情緒と、道具然とした把手や片口が誘うかつての日常の印象。18世紀、南フランス。ファイアンス製のシェヴレット。
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Saint-Louis|Verre à Vin Blanc vers 1970
コンサバティブでありがらも非俗には陥らず、繊細で端正なエレガンス。196070年代初期頃、サンルイ。クリスタルのワイングラス。
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18th Century Enamel Glass Bottle
どこか間の抜けた朗らかな白鳩の表情に惹きつけられてしまいました。ドイツ、オーストリアを中心に、スイスやフランスのジュラ地方から中欧諸国に至る地域一体で、当時好んで作られた18世紀、エナメル絵付けの祝祭用酒瓶です。
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Luneville|Tasse à anse
素朴さと品の良さが混じり合った実用的な把手付きのタッスは意外と数を見かけませんね。ちいさな褐釉のタッス。フランス南西部、あるいはスペイン北部。1900年代初期頃。
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16世紀、モンテルーポのマヨリカ焼きアルバレロ
静物としての佇まいに目を奪われながら、やわらかな表情とくぐもった色彩には素朴で控えめな気配があり、眺めているとすっと心は和らいでいきます。 16世紀末頃、イタリア北部フィレンツェ郊外、モンテルーポのマヨリカ焼きアルバレロ(薬草壺)です。
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11〜12世紀、前ライン炻器
ドイツ、ライン川畔で中世13世紀頃から近世にかけて発展と変容をしてていったライン炻器からさらに遡ること100〜200年程、11〜12世紀頃に地域で作られただろう前ライン炻器とも呼べる、食料の調理や貯蔵に用いられた硬質焼成の陶製壺です。
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オーヴェルニュの聖母子像
蚤の市で自分の目の前に現れてくれたこと。どうのこうのもなく、ただその喜びで満たされながら、見つけた瞬間にはほとんど選ぶことを決めていました。 フランス、オーヴェルニュ地方の聖母子像。
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英国産とフランスらしさ
1810年代前後頃の単独クレイユ、あるいはモントロー窯。フランスでは植物採集装飾とも呼ばれる、樹枝がひろがったような有機的な草木風模様のちいさなコーヒーカップです。 特徴的な絵付けは17世紀末の英国で生まれました。色のついた酸性の絵付け用溶液が、焼成前の陶器本体を覆うアルカリ性の湿った釉薬に滴下することで一気に広がり、樹枝状のランダムな模様に変化します。絵付け用溶液は素地の釉薬(あるいは化粧土)に滲まないよう精緻に配合して作るのが本来ですが、その性質を逆に利用した技法です。
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羽をやすめたコロンブ
18世紀頃、フランスのカトリック教会より、コロンブの彫像です。 福音書において、鳩の姿をした聖霊が降りてくることは、神の存在とイエスの宣教の始まりを意味します。カトリックの伝統における三位一体ですね。「白い鳩(聖霊)」は、フランス語では一般的なピジョンと区別してコロンブと呼ばれ、純真と平和の象徴ともされ、一層重要な意味合いを歴史的にもってきました。
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カフェオレボウルのこと
さて、カフェオレボウルについて。 その歴史はじつは比較的浅く、食器として普及したのはせいぜい19世紀後期〜20世紀初期頃のことです。 19世紀半ばまでの農家において牛乳の利用は、保存の観点からバターやチーズの加工品が主でした。生産即消費の場合を除けば、直飲みすることは決して安全とはされていなかったなかで、かのパストゥールの低温殺菌法の発見や精製技術の向上にともない、その問題が解決したことで、ようやく牛乳を日常的に飲むことが一般化したそうです。
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17世紀、ピューター製ワイドリム皿
17世紀末、フランス。シャルダンが生まれる前、ヴェルサイユではルイ14世が絶対王政の栄華を極めている頃。個人的には、映画『めぐり逢う朝』で描かれた(それは想像を多分に含む物語とは解りつつ)サント=コロンブが生きた時代と思い馳せたくなります。
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中世末期、ブルターニュ女公の紋章
その特徴的な紋章は、ブルターニュ公国の女公であり、後にフランス王国の王妃ともなったアンヌ・ド・ブルターニュ(1477 - 1514年)をしるすものです。
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