Item / Pottery

Gien Plat Carré

 

1900年前後のフランスで作られた半陶半磁(テールドフェール)のシンプルな器。これまで繰り返し仕入れ、扱い続けてきました。一度きりの出会いにしかない良さがある一方で、見慣れていても手にとりたくなる、暮らしに寄り添う道具の良さがあります。

無機質な均一でも、手仕事の個性だけでもないちょうどよさは、近代マニュファクチュアが実現した独特の均衡点なのだと思います。現代の視点から眺めたとき気が利いていると思わせる細部の妙は、なんてことないですが魅力的です。白の表情は柔和で温かく、西欧らしい輪郭の端正さも備えています。釉のほのかな揺らぎが生むやさしい温度感ときっちりしすぎない整然さは、日常に自然と溶け込みます。

ジアンのビストロプレートです。

重たさを感じる厚手の陶胎に隅切り角の端正なかたち。やや使い込まれた肌合いと貫入も表情がよく、盛り付けた料理が生える皿だと思います。メインプレートにしていただくことはもちろん、シャルキュトリーを盛り付けて飾っても素敵です。

 

Terre de fer (テールドフェール)

技術的・技法的というよりは、商用的な言葉としての側面のほうが強いため語義は多岐にわたり、厳密な定義付けをすることは難しいですが、1800年代初期までの繊細なファイアンスフィーヌ陶器の少量生産を経て、1800年代半ば以降に台頭する市民社会に向けて量産されるようになった、より実用的で磁器質の強い陶器(半陶半磁器)のことを指してフランス語では「テールドフェール」と呼びます。

それ以前の陶器に比べると、主原料である粘土に磁器生産に使われるカオリンや長石がより多く加えられ、釉薬はホウ砂が主原料となっています。

生産者の手跡が残る不均一な施釉や石膏型の寸法差異、或いは経年による貫入。そうした古い陶器ならではの不安定さと、ある程度量産化が整備された時代の陶器ならではの実直さの双方が同居した、過渡期的な均衡は、今の暮らしに溶け込んだときに、無理のない心地よさを生んでくれるように思います。

クレイユエモントロー、ショワジールロワ、ジアン、サルグミンヌ等々。当時のフランスにおける陶器製造の中心にいた様々な陶磁器窯で、多様なテールドフェール陶器が作られました。

 


 

年代|1900年代
生産|フランス
窯 |ジアン
寸法|幅30.5 奥行21.7 高3.7cm

販売価格(税別)
¥12,000
Stock:1点

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