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J.S.Bach “A Flauto Traverso”

 

<Information>

演奏:
ベネデク・チャログ (フラウト・トラヴェルソ)
ミクローシュ・シュパーニ (1-8.クラヴィコード、9-15.フォルテピアノ)

録音:
フラヴィンヌ城 (ベルギー、ワロン地方)

 


 

森の香りと宮廷の気配。

フルートの前身であるフラウト・トラヴェルソで奏でられるバッハのソナタ集。鍵盤楽器クラヴィコードやフォルテピアノ伴奏と呼応し合いながら美しく響くトラヴェルソの音色は、録音も素晴らしく、目を瞑って聞くと、自分自身にだけ吹き語ってもらっているような幸せな気分になれると思います。

バッハの音楽が初めての方にはもちろん、すでにお好きな方もきっと新鮮な聴き心地を感じていただけるおすすめの1枚です。

作曲家や時代背景についての日本語解説付きです。

 


 

演奏に用いられた古楽器について

アルバムの主役はフラウト・トラヴェルソ。今日のフルートの前身として17世紀-19世紀初頭頃まで演奏されていた楽器です。金属でできたモダンフルートに対して、フラウト・トラヴェルソはつげ、黒檀など、ほとんとが天然の木材から作られており、素材や構造上の特性も相まり、ほかの楽器とよく溶け合う柔らかでとても響きのする古楽器です。

当時のヨーロッパでは、フラウト・トラヴェルソを演奏することは王侯貴族の嗜みの1つとして愛好されており、例えば18世紀の高名なプロイセン王フリードリヒ2世もフラウト・トラヴェルソの名手だったそうです。

伴奏を支えるのは2種の鍵盤楽器。演目の前半ではバッハの時代に好まれたクラヴィコードと呼ばれる楽器が、後半ではバッハが亡くなる直前頃にドイツに伝わり、或いはバッハが弾いたかもしれないという想像を掻き立ててくれるフォルテピアノ(初期のピアノ)が用いられています。

フラウト・トラヴェルソの小さく繊細な音色で紡がれていく旋律と、表情豊かな2つの鍵盤楽器の伴奏が心地よく呼応し合い、バッハ一族の家族音楽会、あるいは当時の富裕層の私的サロンを想い起こさせるような、親密な空気感を作り出しています。

 

ベネベネデク・チャログ (Benedek Csalog)

ブダペストプマレのフラウト・トラヴェルソ奏者。1995年にオーランドーで開催されたバロック・フルート奏者コンクールで、またその翌年にはブリュッヘ(ブリュージュ)で開催された古楽コンクールでそれぞれ1位入賞。ヨーロッパのみならず世界的な演奏活動を展開するかたわら、ライプツィヒ音楽・舞台芸術大学で教鞭をとり後進の育成にも尽力しています。

 

ミクローシュ・シュパーニ (Miklos Spanyi)

ブダペスト生まれの鍵盤古楽器奏者。1984年のナント、1987年のパリでのチェンバロコンクールでの受賞後、ヨーロッパ各地でのソロ演奏活動、また通奏低音(バロック時代の伴奏形態)奏者やリーダーとなりアンサンブル演奏活動を行っています。

 

ヨハン・セバスティアン・バッハ (1685 – 1750)

フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035
01. アダージョ・マ・ノン・タント
02. アレーグロ

03. シチリアーノ
04. アレーグロ・アッサイ

 

フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034
05. アダージョ・マ・ノン・タント
06. アレーグロ
07. アンダンテ
08. アレーグロ

 

フルートとオブリガード鍵盤のためのソナタ イ長調 BWV1032
09. ヴィヴァーチェ
10. ラールゴ・エ・ドルチェ
11. アレーグロ

 

フルートとオブリガード鍵盤のためのソナタ ロ短調 BWV1030
12.アンダンテ
13. ラールゴ・エ・ドルチェ

14. プレスト
15. (指示表記なし)

 

(ご売約済)

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