Glassware / Item

Cives en Verre Soufflé

 

同心円状に走る細い筋と中心に切り離した際のポンテ痕が特徴的な偏平的な円形片。

フランスで「シーヴ(Cive)」と呼ばれてきた窓用ガラスです。

この種のガラスは、13世紀頃からヨーロッパ全土で、修道院や城館、都市住宅の採光のために用いられてきました。主として鉛線組みのステンド窓の一枚として、またより素朴には木枠に収められ単独の丸窓としても使われました。

今回手にしたものは、シダ灰を用いたカリ系ガラスの流れを汲んだ作りと考えられ、18世紀頃、ロレーヌ地方周辺産という可能性が高そうです。パリ広域圏の建物で実用され、解体の難を逃れて今日まで伝わりました。

器物とはまた異なる、建築素材ならではの、据えられてきた年月が沈着した確かな説得力に惹きつけられます。褪せて褐色を帯びたやわらかな肌合いを眺めていると、そこに差し込んだ陽光や、かつてそれを囲った建物のたたずまいまで静かに立ち上がってくるようです。

飾っておくだけで癒されますし、菓子皿に見立てても素敵だと思います。

 


 

直径約17.5cm

(ご売約済)

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